「住みたい街ランキング」で「吉祥寺」を抜いて「恵比寿」が初のトップに
「麻布十番」「表参道」が続く 「みなとみらい」が9位「横浜」が10位
2005年に始まった、メジャーセブンの「住みたい街ランキング」。2015年の首都圏ランキングでは、「恵比寿」が一位の常連だった「吉祥寺」を抜き初のトップになりました。調査は、昨年までの自由回答形式から選択肢の中から上位3位を選ぶ形式に変更。1位3ポイント、2位2ポイント、3位1ポイントで集計し合計ポイントで総合ランキングを算出していて、より精度の高いデータを目指しています(調査期間は、2015年6月19日~7月11日)。今年のデータを見ると、昨年は20位に入っていなかった「みなとみらい」が9位にランクイン。広義の意味で今までは昨年3位だった「横浜」に含まれていたとも想定されます。今年のランキングで10位に「横浜」が入っており合計すると2位相当にあたります。今年7年ぶりに「みなとみらい」地区でマンションが2棟供給され、ともに人気になっていますが今回の調査結果を見るともともと支持率が高い場所であることがわかります。神奈川は、6位の「鎌倉」を加えて3駅がランクイン。「武蔵小杉」駅も13位に入っています。
では、「恵比寿」がトップに選ばれた要因は何でしょうか。同調査では、トップ6駅の「住んでみたい理由」を調査しています。
1位「恵比寿駅」・・・交通の便がよい、おしゃれ、洗練されている
2位「吉祥寺駅」・・・公園が多い、商業施設が充実、日常の生活が便利
3位「麻布十番駅」・・・高級感がある、ステータス感がある、飲食店が充実
「恵比寿駅」は、トップ10のうち唯一の山手線の駅。交通アクセスが良くかつ「代官山」も身近なエリアでおしゃれなイメージがあることが、1位になった要因のようです。とはいえ、上位駅はどれも交通アクセスは良好な場所。交通の便がよくかつ住みやすいイメージがあることが人気の街になっているようです。また、2位の「吉祥寺駅」は、公園と商業利便を評価、3位の「麻布十番駅」は、高級感やステータス感を上位に評価しているように住まいに求めるモノが選ぶ街によって違っています。「ライフスタイルの多様化」もこうした面につながっているのではと思います。
続いて、関西圏の「住んでみたい街ランキング」を紹介します。
関西圏では、1位「芦屋駅」、2位「梅田駅」、3位「岡本駅」、4位「夙川駅」、5位「三宮駅」がランキング。トップ5に、兵庫県下の街が4つもランクインしています。「芦屋駅」、「岡本駅」、「夙川駅」は、住んでみたい街の理由として「街並みがきれい」「閑静な街並み」を挙げており、落ち着いた街並みが評価のポイントのようです。
「2020年までに発展していそうな街」トップは、「豊洲駅」
「品川駅」が2位、「勝どき駅」が3位、「武蔵小杉駅」が4位
「2020年までに発展していそうな街」のランキングでは、「豊洲駅」がトップに入りました。2015年秋にも駅前に「豊洲シビックセンター」がオープンするなど開発が更に進む同地区。駅前で商業ビルの開発や新豊洲での「豊洲新市場」の開発工事も進んでいます。そうした街としての成長余地が高く認知されてるのでしょう。同じく新駅がつくられる「品川駅」や東京五輪で注目の「勝どき駅」も上位にランク。八重洲口側の再開発計画のある「東京駅」も5位に入っています。2020年は、5年先といってもそう遠くない未来。開発計画もある程度知られており、湾岸エリアや再開発計画のある街が上位になっています。将来どうなるかは、街選びでは押さえたいポイント。上記の結果もこれからの街選びの参考になりそうです。
首都圏や関西圏といった大都市圏では、同じ通勤地を想定しても選べる街は様々。住まいの選択肢はとても豊富だと思います(予算の制約はありますが)。自分にとってどんな暮らしが理想なのかがしっかりイメージできればベストな街選びができるでしょう。上位に支持された街は、特定の人が上位に支持する尖った街とも言えます。街選びの参考に出かけてみるのもいかがでしょうか。