この家の建て主のSさんは、2年前に同じ長野市内に竣工した住宅のお施主様の紹介で、カシワギ・スイ・アソシエイツの柏木学さんと柏木穂波さんに設計を依頼しました。
敷地は長野市内の閑静な住宅地の東と北の2面が道路に面した角地で、面積は約105坪。ここに道路や隣家、近くのマンションからの視線を感じることなく、家族5人がゆったりと生活ができる、大らかな平家が完成しました。
中庭と回廊のある平屋
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1. 東の前面道路からの眺め。グレーの外壁は軽量モルタルにリシン吹付け仕上げ。正面の配管もデザインの要素になっている。 |
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2. 深い庇の下を白くして浮遊感を高めている。庇の下の外壁は杉羽目板仕上げ。 |
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3. コンクリートのアプローチの先は格子戸、中庭、子供室へと続く。格子戸の幅は約3m。 |
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4. 中庭から洩れる部屋の光と外壁の照明が夜道を照らす。
1~4の写真は全て上田宏/上田宏建築写真事務所 |
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5. 道路側や近隣から住人のプライバシーを守るプランになっている。屋根には10kwの太陽光パネルを設置している。 |
Sさんの家は南北に長い敷地に建っています。建物の周囲は高さ3mの高い壁ですが、北側の道路を曲がった先の東側は、前面道路から1.3mほどセットバックし足元には砂利が敷かれ、奥の半分は道路からさらに2.5mほど奥まっていて、上部には深い庇が伸びています。
東側のほぼ中央にコンクリート製のアプローチが伸び、その先に大きな格子戸があります。
◆建築データと建築家プロフィール