カフェのお気に入りコーナーを自宅の書斎に再現
お気に入りのカフェのコーナーを、自宅の書斎に再現しましょう。昼間は窓から自然光が入る居心地のいい空間です。「LED照明でできる!シーンに合わせたあかり演出」で触れたタスク・アンビエント照明は、書斎のような空間ではぜひ考えたい照明手法です。ここでは、アンビエント照明としてペンダントライトを選び、タスク照明にはLEDの卓上スタンドを使いました。
カフェ入り口横の、自然光が入る窓に面したカウンター席
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日中はカフェと同様に自然光だけでも十分ですが、夜、読書や作業をする際には「手元のあかり」も必要になります。ペンダントライトのあかりは調光で絞って、手元は明るくしてあげることで「タスク・アンビエント」が出来上がります
仕事をしたり本を読むときには、主照明の明るさを少し落として、スタンドで机の上や手元の明るさを補うのもよいでしょう。作業をする際には色温度の高い昼光色(青白い光)の光が向いています。ペンダントライトは布と木を使ったセードの器具を選びました。空間に馴染みやすいブラウンの色が書斎にぴったりです。
屋外のあかりもデザイン性の高いものを選んで
最後に、外観のあかりも考えてみましょう。前回の記事で訪問したカフェでも、漆喰の外壁に柔らかな光があたり綺麗な印象がありましたが、それを再現できそうな照明器具を選んでみました。▼
下向きのセードで、玄関前で鍵を探すのにちょうどよい明るさを提供してくれます
LED照明の光は虫の好む波長が少ないため、蛍光ランプに比べると虫が集まりにくいといわれています。「読んで納得、知ってお得!LEDの特長」でも説明しましたが、LED照明は省エネで長寿命なので、長時間つけておくことの多い玄関まわりやエクステリアなど屋外の照明に向いています。
LEDはポーチライトにおいても種類が豊富です。器具の色や形もさまざまなタイプの製品があり、人感センサや明るさセンサの付いた照明器具もたくさんあります
夜、家族の帰りを迎えるあかりは、心にも安心を与えてくれるものです。また、周りのあかりと光色を統一し、街のあかりとつながることで一体感のある雰囲気を作り出す効果もあるでしょう。このあたりは、カフェと同じですね。
また、屋外の照明は、防犯面からつけ忘れをしたくない場所です。暗くなると点灯する明るさセンサが付いたものなら安心です。消し忘れを防ぐこともでき、「明るくなっても点灯したままだった」などということもありません。
LEDは、光源が小さく、照明器具を小型化できることから、形状やサイズに柔軟性があります。デザインや種類もラインアップに富んでいます。きっと好みのあかりがみつかるでしょう。
インテリア性をより高めるなら調光や調色を
いつもの見慣れた部屋の雰囲気を変えたいと思ったとき、カーテンや家具を変えるのもひとつの方法ですが、あかりを変えるのがもっともおすすめです。特に、一室一灯ではなく多灯分散にすると、ぐっと雰囲気が高まります。多灯分散とは、一つの部屋に複数の照明器具を導入する照明計画のことです。既存の引っ掛けシーリングにダクトレール(簡易取付型)を取り付けてペンダントライトを多灯使いにしたり、フロアスタンドのようにコンセントに差し込めばすぐに使える照明器具を加えるのもいい方法だと思います。
多灯にすることで、シーンによって不要なあかりを消したり、必要な場所に必要な明るさのあかりを点灯したりと、あかりをきめ細かく組み合わせることができます。LED照明なら多灯であっても電気代は気になりません。むしろ、不要なあかりを消すことで、節電につながります。
今回は、照明器具を交換してカフェのあかりを再現しましたが、よりインテリア性を高めるなら、LEDならではの調光や調色機能を有効に使いたいところです。リフォームや新築などで、配線計画から考えられる場合はぜひ、調光器を取り付けたり、調光・調色機能のあるあかりをチョイスしてみてください。
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