子供の教育/小学校受験・中学受験・高校受験

中学受験する?しない?夫婦の意見が分かれたとき(2ページ目)

中学受験をするかしないか、夫婦で意見が分かれてしまうこともあると思います。しかしなかなか結論が出せず迷っている間にも、ほかの子供たちは一生懸命勉強して、学力を付けていきます。そんなとき、どうしたらいいのでしょうか。

執筆者:おおた としまさ


やる気は友達から伝染する

最初から「僕は○○中学に行くんだ。だから遊ぶのも我慢して勉強するんだ」なんて意識を高く保っている小学生なんてほんの一部です。ほとんどの子供たちはなんとなく塾に連れて行かれ勉強を始めます。でも、やってみると「えっ、勉強ってケッコー面白いじゃん!」とか「勉強していい点数が取れるとキモチいい!」ということにちょぴり気づきます。

勉強に限らずスポーツでも芸術でも、本気でやってみないことにはやる気にだってなるわけがありません。勉強を本気でやる機会というのも、人生の早い時期に、やっぱり必要だと思います。

塾のクラスの中に一定数「やる気になった子」がいると、それが伝染しはじめます。よく勘違いされるのですが、小学生の「やる気」に火を付けるのは、親でも先生でもなければ、実は本人でもありません。小学生の場合、友達からやる気の火が伝染することが圧倒的に多いのです。

「どうやったら子供のやる気がでますかね?」という相談を受けることも時々ありますが、いちばん成功確率が高いのは、やる気がある子供たちの集団の中に放り込むことです。そういう意味で、中学受験塾という環境は、子供の新たな扉を開く可能性を秘めた環境でもあるのです。

というわけで、中学受験をするかしないか迷っているなら、まずはやる気のある子たちが集まっている中学受験塾に通わせてみるというのが私のおすすめです。失うものはテレビを見る時間くらいですから、迷っているだけで何もしないよりは、ずっとましなはずです。

そのうえで、子供が興味を示さなかったり、親が「やっぱりこれは違う」と思ったりするのなら、中学受験をしなければいいのです。ただ、その場合でも、学校以外の勉強をするという習慣は続けたほうがいいと思います。


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