オーストリア・アイゼンシュタット、天使の教会に佇むベンチ椅子の風景
どこにいても、「何気なくある椅子」が気になる。そして、その場所、空間の一部になりきっている風景がそこにある。今回の椅子のある風景は、作曲家、ハイドンの聖地:アイゼンシュタットにある「天使の教会」。
小さい教会と大きな教会が背中合わせに建ち無数の天使が舞う教会は、荘厳で落ち着いている。教会の前の広場に鎮座するベンチ椅子は、天使の教会を見守るように佇んでいる。
大貴族・エステルハージ家の街、アイゼンシュタット
あらためてアイゼンシュタットをご紹介する。アイゼンシュタットは、オーストリア、ウィーン中央駅から南へバスで約1時間程のところにある古い都市。
周辺は葡萄畑に囲まれ緑の多い自然豊かな街。そしてこの街は、群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)、つまり、日本の戦国時代のような状況の中で権勢を誇ったエステルハージ家の街。エステルハージ家は、あのハプスブルグ家に次ぐと言われたハンガリーの大貴族の家系である。もちろん、現在も家系は継承されている。(ハンガリー、オーストリアでは貴族の称号は廃止されている)
街の中心地にあるバス停からウィーン方向へもどるように緩やかな坂を歩いて14~5分。右手にみえるのが、エステルハージ家のエステルハージ城(邸宅)。
とても美しい城として親しまれ、現在では、当時の貴重な美術工芸、芸術品などを所蔵する美術館、セミナーやイベントのコンベンションホールとして活用されている。
城の手前にはオシャレなレストラン(ウィーンの友人が、ココに行け!と超オススメ)があり、そこからの眺めはこれがまた格別・・・ここでの椅子のある風景は、また別の機会にご紹介するとして、先に進む。
ここから歩くこと15分……途中寄り道したから、もう少し短くて5~6分って、とこか。