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#021 『建築家』を決意した椅子

石川尚の一家一脚・椅子物語UP#021:彫刻作品にようにデザインした『Wiggle Side Chair』と兄弟の椅子『Side Chair』。実はこれら一連の椅子達は建築家F・O・Gehryにとって重要な存在の椅子だったんです。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド


1972年、事務所の庭で見つけたダンボールの山がヒントになって生まれた椅子“Wiggle Side Chair/ウィグル・サイドチェアー”。このダンボール椅子は、建築家:Frank O.Gehry/フランク・O・ゲーリー氏によって『Easy Edges/イージー・エッジズ』という名のダンボール家具シリーズ化された。
今回紹介するのは、(シリーズの中)もう一つの椅子、『Side Chair/サイドチェアー』です。

←構造と機能が一体となったフォルム・・・サイドビューは凛として美しい!

このダンボールの椅子は、想像以上に強度があり、表面の質感は紙のイメージを変え、今日的にはリ・サイクル&エコデザインを提唱するものである。
しかしながら、ボクがとても興味を持つのは、この椅子のカ・タ・チだ。とくに『 Side Chair』には象徴的なナニかを感じてならない。

(人の身体を)支える構造をはっきりと表現したフォルム。しっかりと支える座面・脚は十分な厚さと角度を保つ。座って身体を預ける背は、心地良くベンディング(しなる)。このしなりは、一体となった脚と背の‘間’がつくる。
このように単純な構造に中に、各々の役割、そして計算されたサイズ、ディテールがある・・・そして‘間’を保ち、機能・空間が生まれる。まさに建築そのもの。
そう、この椅子を見ていると(象徴的としての)建築を感じる。

↑大地にしっかりと根をはやした存在感がある椅子。モノとモノの‘間’が重要な役割を保つ。厚さ50mmのライン、脚と背の‘間’は20mm


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