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「ヨルタモリ」終了で初めて見えてきた事とは?(2ページ目)

あの楽しい日々がいつまでも続くと思っていたのに……。しかし終わってしまうものは仕方ありません。我々にできることは、忘れてしまわないように、たびたび思い返すことなのかもしれません。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

「今夜は最高!」との決定的な違い

タモリの番組で、トーク、コント、セッションを盛り込んだバラエティーといえば、古くからのファンは「今夜は最高!」を思い出すのではないでしょうか。確かに共通項が多く、あの再現を目指したと推察した記述もいくつか目にしました。

ただ「今夜は最高!」の重要なアイテムの一つでありながら、「ヨルタモリ」が極力進入を防いできたものがあるように思えてならないのです。それは何かと言うと、ズバリ「ジャズ」です。こう言うと即刻「バカなことを!」という叱責と冷笑が返ってきそうな気もしますが……。

「ヨルタモリ」ほどジャズにあふれた番組は少ない。全編を彩るのは、ヒャダインこと前山田健一が紡ぎ出したジャズテイストの「劇伴」だし、岩手のジャズ喫茶オーナー吉原さんの語る「ジャズな人、ジャズでない人」論は、大きな話題を呼んだじゃないかと。確かにそのとおりなんですが、ひょっとするとそれもこれも、ジャズがこれ以上入って来ないための「結界」だったのかもしれません。思いっきりうがった考え方ですが。


ここでしか見られなかったミュージシャンたち

というのも、ジャズ界との深い繋がりを持つタモリの番組にもかかわらず、様々な面々が登場したミュージシャンゲストの中にジャズマンが1人もいなかったんですね。その代わりに重きを置いたのが、いわゆるワールドミュージックのアーティストでした。「ルーツミュージック」というカテゴリーの仕方もあるようですが。

番組の名物コーナー「世界音楽紀行」では、サルサ、ボサノバからモロッコ音楽、そしてヘビメタ(!)などワールドミュージック風のセッションを繰り広げてきました。そんな中から、タブラ奏者のユザーン、フラメンコギターの沖仁などが、いつのまにか「ご近所さん」となり、スタジオセッションを大いに盛り上げてくれました。

もしそこにジャズマンが参入してくると、音楽としては面白いものになったとしても、どこか焦点がぶれてしまったかもしれません。そこに配慮して、いったんジャズにご遠慮いただいたというのは当ガイドの考えすぎでしょうか?
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