掃除/掃除グッズ

多機能掃除用品「塩素系漂白剤」の使い方~応用編~(2ページ目)

「ヒョウハクザイで汚れを落とす。」 ということが、ごく当たり前に使われてますが、「漂白剤」とは何なのでしょう?前回に続いて、身近でよく使われる「塩素系漂白剤」について説明します。タイプ別の便利な商品も紹介しますのでお掃除の参考にしてみて下さい。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

ふろ

お風呂掃除にも欠かせない「塩素系漂白剤」

■使用法

・ゴム手袋をし、この水溶液に浸した布をよく絞り、殺菌したい場所を拭きます。素材によって「漬け込み」なども有効です。ただし、あらかじめ「汚れ」は落としておくこと。そうでないと殺菌効果は薄れてしまいます

・この水溶液は、木綿、麻、ポリエステルなどの繊維に限って、真っ白に「漂白」するのに向いています。衣類やリネン類についたカビなどの黒ずみ、黄ばみ、血液やたんぱく汚れ、汗染み、イヤな臭いなどを落とすこともできます。「エンソサラシ」という絵表示のある衣類であるかを確認して下さい。黄変した場合は「還元系漂白剤」で元に戻します

・キッチンやお風呂場といった水場の壁や床、タイル目地などに生えたカビには水溶液を塗布(市販品なら、泡状の水溶液をスプレー)することで、殺カビができます

・粘性を高めた市販品では、目地のパッキンに入り込んだカビを時間をかけて殺したり、排水パイプ等の内部の細菌の塊を溶かすなどして、詰まりを取ることもできます

・カビが生えやすい洗濯機の、洗濯槽のカビ取りなどに特化した市販品もあります



■注意点

・「塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)」は、毛や絹、この混紡品といった繊維、ナイロン、アセテート、ポリウレタンには使用しないこと。また色物、柄物といった繊維、金属製の付属品(ファスナー、ボタン、フック等)には使用しないこと。カーテンのカビ取りにも、市販のカビ取りスプレーなどを吹きかけないこと

・ノロウイルス対策などで、「次亜塩素酸ナトリウム」の希釈に500mlや2Lペットボトルを使用する方法が知れ渡っていますが(キャップ1杯が5mlなので計測も容易なため)、希釈した液体を誤飲しないよう、くれぐれも注意して下さい。また希釈した液体は作ったその日に処分するようにして下さい

・「次亜塩素酸ナトリウム」に、他の洗剤など混ぜたりして、オリジナルカビ取り剤を作る♪ など絶対にしないで下さい。洗剤によっては塩素ガスが発生して死に至ることがあります

「次亜塩素酸ナトリウム」は石けん、洗剤ではありません。洗浄効果はありません。除菌消毒のために使うのであれば、前もって十分洗浄しておいて下さい

・「次亜塩素酸ナトリウム」は市販の原液でも分解してしまい何年も持ちません。直射日光や高温を避けて保管し、購入後はなるべく早めに使い切るようにして下さい

・皮膚に付着した場合はただちに大量の水で洗い流して下さい。異常のある際には受診して下さい

・目や粘膜に付着した際や誤って飲み込んだ際には大量の水で洗い流し、直ちに受診して下さい


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