旅行貯金の達人・竹之内康雄さんとは

竹之内康雄さんについて紹介しましょう。竹之内康雄さんは愛知県岡崎市に生まれ、中学生の頃から郵便貯金の面白さに魅せられていきます。1955年に郵政職員となり、岡崎郵便局勤務からキャリアをスタートします。その後、郵政本省の建築部・郵務局、北海道、兵庫、東京の普通郵便局長を歴任する中で、旅行貯金に親しんできたそうです。
之内康雄さん

ガイドのインタビューに応じる竹之内康雄さん(2015年6月撮影)。

1995年6月に退職されたのちも精力的な活動を続け、2001年から「切手文化会」の機関紙に旅行貯金に関する連載を寄せています。2014年には連載の第1回から第50回分までをまとめて、『郵便貯金通帳と遊ぶ』(郵研社、2014年)として刊行しています。
郵便貯金通帳の数々

竹之内康雄さんの著作と思い出の詰まった郵便貯金通帳の数々。

旅行貯金を取り巻く環境の変化

竹之内康雄さんが連載を始めた2001年は、省庁再編で郵政省から郵政事業庁(総務省の外局)に移った年でもありましたが、ちょうどこの頃から旅行貯金をとりまく環境は変化していったそうです。最も大きいのは、通帳の形が縦型から横型の様式に改められ、主務者印(実質的には郵便局長の印)を押す欄がなくなったことでしょう。
1970年代の郵便貯金通帳

主務者印が下段に推された1970年代の郵便貯金通帳。

それでも旅行貯金愛好家は、窓口で頼んで主務者印を押してもらっていましたが、旧東京郵政局管内では2005年3月11日の通達で、通帳の切替やATMの故障などの特別な場合を除いて、主務者印を通帳に押すことを停止しました。旧関東郵政局管内では2005年2月から停止するなど、時期が前後しているようですが、主務者印が押される機会が大きく減りました。
主務印

通帳更新時には主務者印が使われているが、押される機会は少なくなった。

次のページでは、竹之内康雄さんが主務者印に代わる楽しみとして注目しているものについて紹介したいと思います。