コンセプトはBean to Bar(ビーントゥバー)、そして Chocolate Bar(チョコレートバー)。店名の通り、お店の主役はカカオです。カカオ豆から作った様々なチョコレートを販売する他、カフェ&バースペースでは、チョコレートを使ったフードやドリンクを提供、カカオにまつわるアイテムの販売もあり、よりカカオが身近に感じられるショップです。
カカオストア
東京メトロ「代々木公園」駅の1番出口(代々木八幡方面の出口)を出て、左に曲がって、そのまま歩いて1分弱。ちなみに私が歩いてみたら駅出口から40秒、と本当に駅のすぐ近くに「カカオストア」があります。一見チョコレート店とはわからない、黒を基調にしたシックな佇まい。ところが扉を開けて一歩中に入ると、そこはカカオ、そしてチョコレートが溢れるクールな空間が広がっています。
「カカオストア」のテーマは「 Bean to Bar Chocolate bar」。カカオ豆からこだわって作った自家製、そして海外のビーントゥバーチョコレートを販売。そしてバーカウンターのある店内でチョコレートを楽しめます。
Bean to Bar(ビーントゥバー)
お店の扉を開けると、と左側の壁にはずらりとチョコレートバーが並んでいます。チョコレート好きな方ならワクワクするはず!海外で作られたビーントゥバーチョコレート(カカオ豆からバーになるまでの全行程を手掛け、カカオ豆の個性を引き出したチョコレート)、そしてテオブロマのオリジナルタブレットが並んでいます。 この他にもマダガスカルのロベールチョコレート、ペルーのカカオスーヨのチョコレートバーが並んでいます。そして「カカオストア」のオープンとともに登場した新作チョコレートがこちら。 パッケージが可愛らしいですね。「BTB マダガスカル」はカメレオン、「BTB ペルー」はアルパカ、「BTB ベトナム」は水牛のデザイン。左側の「BTB ブレンド」は全員集合しています。カカオの産地別、カカオ分60%のチョコレートバーですが、産地にちなんだ動物が描かれているのが楽しいですよね。価格はそれぞれ900円(税抜)。土屋シェフがカカオ豆から作ったビーントゥバーチョコレートです。
3種ともに酸味がしっかり感じられますが、マダガスカルはレーズンのような酸味がゆるやかに表れ、ペルーは酸味、風味の余韻が長く、ベトナムはレーズンのような風味に加え、葡萄の皮のような渋味の余韻があり、それぞれの個性が表れています。
Chocolate Bar(カフェ&バースペース)
チョコレートの販売スペースから奥に入っていくとカフェスペースがあります。カカオ豆をチョコレートにするまでに使われるマシンが並び、奥にはバーカウンターが併設されています。
ファクトリーをイメージしたクールな空間。実はこの場所は、30年間製麺工場として使われていて、壁は30年間使ったそのままの状態を残しています。店内の随所に展示されている写真の殆どは、カカオの産地で土屋シェフが長年の間に撮影したもの。土屋シェフのカカオへの目線が感じられます。
メニュー
カフェスペースではカカオやチョコレートを使った様々なドリンクが楽しめます。ショコラショーをはじめ、シャンパンなどのアルコールもありますよ。こちらはカフェラテに、たっぷりのチョコレートを加えたオリジナルドリンク「ラテ ショコラート」です。この山盛り感がチョコレート好きな方は嬉しい筈。薄くフレーク状に削ったチョコレートがカフェラテの中で溶け、ふわりと最後までチョコレートの香りがカップの中で広がります。
あつあつのバゲットにチョコレートバーをのせていただく「トーストチョコレートバー」です。テーブルに運ばれてくるとこんな感じですが、すぐにかじりつかずに待っていると……
このようにチョコレートがバゲットの熱で次第に溶け出します。やわらかくなったチョコレートをペーストのようにバゲットにのばしていただくと美味しいですよ。チョコレートの端を少しだけ割っておいて、そのままいただくのもよいですね。
チョコレートやカカオを使ったフードメニュー、ドリンクメニューはオープン後に少しずつ増えていくそうです。「なんとなくパスタが出てきそうな雰囲気でしょう?でもそういうのは出さないんです(笑)」と土屋シェフ。あくまでもチョコレート、カカオを楽しむオリジナルメニューに期待しましょう。
>>次のページでは、ショップで販売されているカカオ豆、カカオにまつわるアイテム、そして土屋シェフのお話をお届けします。