けんかに直結しやすい2つのパターン

夫婦間や親子間のコミュニケーション、
けんかをなくし、家族みんなが穏やかに過ごす秘訣とは?

けんかをなくし、家族みんなが穏やかに過ごす秘訣とは?

ささいなひと言から、険悪ムードになることってありませんか?

ご主人に対し、
「また飲み会?」
「靴下が脱ぎっぱなし。なんてだらしないの!」 

子どもに対し:
「ほら宿題が先! すぐになまけようとするんだから」
「いつもいつも同じ失敗ばかり…」

これらは、相手の反感を買いやすい言葉で、ある点で共通しています。

  1. 言い出しがNG:
    「また○○じゃない」「昨日も○○したでしょ」「いつも○○なんだから」のように、ひと言目に過去を引きずった言葉が出るパターン
  2. 言葉尻がNG:
    「だらしない」「気が弱い」「気が利かない」のように、最終的に相手の気質、性格の非難で終わるパターン

問題は、”言い出し”と”言葉尻”の余計なひと言。これが一瞬でけんかを勃発させてしまうのです。


なぜ”言い出し”と”言葉尻”はかみつかれやすいのか?

この2パターンがなぜ一瞬でけんかになりやすいのか? 自分が受け手となってその場をイメージするとよく分かります。

まず、過去のあぶり出しパターンを見ていきましょう。もしご主人に、「この間も○○だったよな」と過去のことを引っ張り出されたら?
「“この間?” 今はそのことは関係ないでしょ!」
と飛びつきたくなりますよね。

「この間も」「昨日も」「また」と過去をひっくるめた言い方をすると、問題を大きくしていると感じられるので相手の反感を買いやすくなります。まるで常習犯のような取り扱いをされた気になるので、飛びつきたくなってしまうのです。

次に気質や性格を突っつくパターンです。もし、「靴下が脱ぎっぱなし。だらしない!」と言われたら、
「だらしないですって!」
と肝心の靴下はもうすでに論点ではなく、その言葉尻にかみつきたくなります。

靴下が脱ぎ捨てられている状況を「だらしない」と斬ってしまうと、負のスパイラルに陥るのはなぜか? それは、言っている側、言われている側、双方に負の感情が芽生えるからです。言った方は“だらしない”と総括することで、叱りネタを膨らませています。「靴下が玄関に放置されている」という1つの問題を注意すれば済むところを、「だらしない」という性格全体の問題へと発展させてしまっているために叱る対象が膨れ上がってしまっているのです。

一方の言われた側は、靴下を脱いだままにしただけなのに、「だらしない性格」と全否定されてしまったことへの反抗心が芽生えます。心理学的に見ても、「靴下が脱ぎっぱなし」で止まるか、「靴下が脱ぎっぱなし。なんてだらしない!」まで言われるかでは、心に刺さるトゲに大きな差があります。

自分の過去や性格への非難にかみつくのも、自分を守りたいから。脱ぎ捨てた靴下を指摘されるのは受け入れられても、だらしないと非難されるのは許せないのです。

>次ページでは、けんかになりにくい円満なコミュニケーションのコツをお伝えしていきます。