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『ヴィンセントが教えてくれたこと』と子役映画特集(3ページ目)

新作映画『ヴィンセントが教えてくれたこと』『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』は、それぞれビル・マーレイ、ダスティン・ホフマンという名優が出演していますが、彼らに負けないほど子役が素晴らしいのですよ!そこで、この2作品をトップに過去の子役が活躍する映画をご紹介! 懐かしい映画を中心に集めてみました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

演技派の子役たち:女子編

『ペーパームーン』(1973年度作品)
母を亡くして身寄りのないアディ(テイタム・オニール)が、叔母の家に預けられることに。連れて行ってくれるのは母の元恋人モーゼ(ライアン・オニール)。ところがモーゼがインチキセールスマンであることに気付いたアディは、その片棒を担いで、二人は不思議な絆で結ばれていく……。

父娘共演で話題をさらい、加えてテイタムは史上最年少のアカデミー賞助演女優賞を受賞した傑作。親子ゆえに息の合ったコンビぶりはもちろんですが、賢く生意気な少女をサラリと演じたテイタム。いつの間にかモーゼになついている感じが可愛い! 

大人の女優にうまく成長できず、キャリアがしぼんでいったのは残念ですが、この映画のテイタムの素晴らしさは色褪せません。

監督:ピーター・ボグダノヴィッチ 出演:ライアン・オニール、テイタム・オニール、マデリーン・カーン



『タクシードライバー』(1976年度作品)
タクシー運転手のトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)が女にフラれたのをきっかけに、世の中は腐っている、自分が正しく矯正してやると行動を始め、ついには大統領暗殺を試みるというマーティン・スコセッシ監督の代表作のひとつです。

当時13歳のジョディ・フォスターはこの映画で12歳の娼婦役。バッチリメークとハスキーボイスでトラヴィスを誘い、場馴れ感を出すものの、トラヴィスに「お前、子供のくせに何やっているんだ」みたいな説教をされ、少女の顔に戻っていくのです。

3歳からショービジネス界にいたジョディですが、この映画で演技開眼! 以降の活躍はご存じの通りで、アカデミー賞主演女優賞を2度受賞する大女優になりました。

監督:マーティン・スコセッシ 出演:出演:ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ピーター・ボイル、ジョディ・フォスター



『レオン』(1994年度作品)
家族を皆殺しにされた少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)が、同じアパートに住む殺し屋レオン(ジャン・レノ)の手ほどきで、殺し屋としてのノウハウを学び、家族を殺した男(ゲーリー・オールドマン)に復讐をしようとするサスペンス。

この映画で一躍スター女優になったナタリー・ポートマンは制作当時13歳。家族を失った悲しみが怒りに変化していき復讐を決意する勇気ある少女は、中年男レオンをメロメロにする女性の魅力も持ち合わせているところが凄い!

この映画のあと、ナタリーは出演作を選びながら大人の女優へと成長していき『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞。子役から大成した数少ない女優のひとりです。

監督:リュック・ベッソン 出演:ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ダニー・アイエロ、ゲイリー・オールドマンほか


>お次は男女子役が共演する、かわいい映画をご紹介します!
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