切手収集/切手収集入門

アジアのパワーを感じた国際切手展シンガポール2015(4ページ目)

国際郵趣連盟主催の国際切手展シンガポール2015が8月14日から19日にかけて、マリーナベイサンズ・エキスポ・コンベンションセンターで開催されました。国際切手展ならではの楽しみに加えて、シンガポールの切手収集事情などもお伝えしたいと思います。

板橋 祐己

執筆者:板橋 祐己

切手収集ガイド

歴史好きなら訪れたいシンガポール郵趣博物館

切手展会場とは別に、シンガポールでぜひとも訪れたい場所がありました。それはシンガポール郵趣博物館です。MRTのCity Hall駅か、Bras Basah駅から徒歩5分くらいです。タクシーであれば、23-B Coleman Streetとお伝えください。不定休で月曜のみ13時オープンです。他の曜日は9時半からやってます。(2015年8月時点)
シンガポール郵趣博物館の外観

シンガポール郵趣博物館の外観。シンガポール2015のロゴとキャラクターが見える。

エントランスで入場料の6シンガポールドルを払うと、入場シールと簡単なパンフレットがもらえます。有名なラッフルズホテルが近いこともあるのでしょうか――イギリス植民地時代を思わせる開放的な建物で、とてもよい雰囲気でした。
博物館のチケット売り場

博物館のチケット売り場。天井が高く、とても開放的な雰囲気だった。

シンガポール郵趣博物館の展示内容

決して規模は大きくありませんが、地元切手収集家の自慢のコレクション、シンガポールの古絵葉書、海峡植民地切手のプルーフ(試作品)、シンガポール独立当時の切手の原画などが楽しめ、とても充実した内容の博物館です。
シンガポール独立1周年の記念切手の原画

シンガポール独立1周年の記念切手の原画がひときわ目を引いた。

また、香辛料の貿易で栄えた海峡植民地時代のシンガポールから、マレーシア連邦からの分離独立(1965年)までの歴史がたどれるコーナーもあります。シンガポールがマレーシア連邦から独立した時は、2015年3月に死去した政治家リー・クアンユーが涙したエピソードで有名ですね。切手や郵便だけでなく、シンガポールの歴史に関心のある方にも楽しめる内容ですので、ぜひお運びいただきたいと思います。
郵趣博物館の2階展示室

シンガポールの歴史がたどれる2階展示室の様子。

充実しているミュージアムショップ

私のオススメは1階の切手ショップです。売られている切手パケットや初日カバー類の種類も豊富です。かなり専門的な郵趣文献や、ドイツ製の切手用品なども買えるので、ここを素通りしてはもったいないと思いました!
シンガポール郵趣博物館のミュージアムショップ

シンガポール郵趣博物館のミュージアムショップ。切手パケットや初日カバーが所せましと並んでいる。

さて、今回はすっかりシンガポールの漫遊記にお付き合いいただきましたが、次回の記事では再び日本へ話題を戻し、郵便貯金について取り上げたいと思います。
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