入居者に人気の「インターネット無料」
特に、賃貸住宅経営の主なターゲットとなっている10~30代では、97%以上という高い数値を示しており、ほぼ100%の方がインターネットを利用しているということになります。
これほどまでに普及しているインターネットですが、「インターネット無料」を取り入れている賃貸住宅はまだまだ少ないのが現状です。ここでは、インターネット無料を利用した空室対策について解説します。
入居者に人気の「インターネット無料」
全国賃貸住宅新聞の調査によれば、「インターネット無料」は、単身者からもファミリーからも高い支持を得ており、非常に人気の高い設備であるという結果が出ています。先述した通り、ほぼ100%の若者が利用しているインターネットは、既にライフラインの一つと考えられています。これが無料で利用できるのは、入居者にとって魅力的なサービスであることは間違いありません。
付加価値による競合物件との差別化という意味でも、空室対策として非常に高い効果が期待できます。但し、建物の状況によって導入できないケースもある為、事業者にしっかりと確認をするようにしましょう。
スマートフォン利用者に対しても有効なのか
パソコンではなくスマートフォンでインターネットを利用する若者も少なくなく、そのような方にはインターネット無料は必要ないのではないかという声も聞かれます。確かに、スマートフォンさえあればインターネットへの接続は可能であり、パソコンをあまり利用しない方にとっては、一見、インターネット無料は意味が無いようにも思えます。
しかし、現実にはスマートフォンの場合、利用データ量による速度制限がかかってしまう上、インターネットの接続スピードも遅いという問題点があります。
例えば、動画などのデータ量の大きいサイトを利用した場合、一日20分程度の視聴で速度制限にかかってしまう可能性があり、スマートフォンを多用する方にとっては、充分な利用条件とは言えません。
その為、多くの利用者が、固定インターネットで無線LANを利用しているのが現状であり、スマートフォン中心の利用者にとっても、インターネット無料は重宝されるサービスなのです。
設備だけでなく管理も意識すること
IT技術は急速に進化し続けており、それに伴い、入居者のニーズや賃貸住宅市場を取り巻く環境も刻々と変化しています。オーナーさんには、常にアンテナを高く張り、入居者が何を求めているかをしっかりとキャッチする努力が求められます。しかし、どれだけ時代が変化しても、「丁寧な日常清掃」や「迅速なクレーム対応」といった基本的なニーズが変わることはありません。満室経営を目指すのであれば、入居者の求める設備だけでなく、入居者の求める管理についても意識して頂ければと思います。