能力の伸びしろは、乳幼児期の親の関わり方がカギを握る
誕生したての赤ちゃんは、大きく変化した環境に適応しようと、全てが最も柔軟に働きます
ですが、幼い頃「能力が高い」と言われた子供が、中学高校で伸び悩むケースを聞いたことはありませんか?
これにはいくつか原因がありますが、その一つに脳 の受容器を育てるべき時期に知識の詰め込みを優先してしまい、大きくなってからの学習を処理できなくなったことがあります。子供の能力を伸ばす秘訣は、成長して多くの複雑な知識に出会っても、しっかり受け入れられる器を幼い間に育てていくことにあります。
簡単な例えで言いますと、100ml入る容器に水を注ぐとき、そのままの状態で水を注げば、100mlではいっぱいになり、やがてあふれ出ます。ですが先ず、 容器を大きくしておけば、後により多くの水を注ぎ込めます。そして当然ながら、容器の可塑性が高い時期の方が、大きくすることが容易ですね。
誕生したての赤ちゃんの脳は急激に成長している
人の生涯には、いくつかの転機があります。初めて集団生活に入るとき、社会人になるとき、引っ越や結婚…とその人それぞれあるでしょう。ですが、全ての人が経験する人生最大の環境の変化は、母親のお腹の中から、誕生してきた瞬間です。赤ちゃんは、その環境の変化に適応するため、脳は最も柔軟に多くのものを受け入れようとするのです。
人間の脳には、ニューロンという神経細胞があり、その先端にあるシナプスと呼ばれる伝達装置の役割を果たす部位が、神経細胞を繋げ、複雑な活動を実現しています。 シナプスの働きによって、ニューロンがドンドン結びついていくほど、その密度が高くなり、脳は進化すると言われています。
この増加は生後間もなくから急激に行われ、3歳くらいで約80パーセントに到達し、その後は緩やかに発達し10歳くらいで全体の90パーセントに近づくと言われています。
子供の能力を伸ばすには、このシナプスを増加させることがカギを握ります。
とりわけ今回は、生後間もない3ヵ月くらいまでのシナプスを増加させる赤ちゃんの学習法をお伝えします。
>>> 将来伸びる能力の基礎を創る、生後3か月くらいの赤ちゃんの学習法