鎌倉・江ノ島の観光・旅行/鎌倉・江ノ島 季節(春夏秋冬)の観光

田んぼでほっこり!鎌倉中央公園でネイチャー散策(2ページ目)

鎌倉へ、秋の里山散歩に。鎌倉中央公園は、谷戸の自然が残る場所。お友達や恋人を案内したら、「鎌倉に田んぼ?」と、驚かれますよ。秋は稲が実り、赤い花が湿地に咲く、見どころの多い季節。何度も鎌倉に訪れている人も、新たな鎌倉の魅力を発見しに行ってみてくださいね。

村田 江里子

執筆者:村田 江里子

鎌倉・江ノ島ガイド

カツラの木~黄色い葉からべっこう飴の香り

下の池を過ぎ、野原を下っていきましょう。向かって右手の林には、カツラの木が植えられています。丸いハート型の葉は、10月ごろ黄色く色づき、べっこう飴のような香ばしい香りを漂わせます。
秋、黄色く色づいたカツラの林

カツラの林。秋、辺りに甘い香りが漂います

カツラの木は、鎌倉彫の原料となる木。鎌倉に自生している木ではなく植えられたものですが、鎌倉ゆかりの植物の1つといえるでしょう。


ししいし~子どもたちが登ってヤッホー!

下池のほとりを通って、さらに下っていきましょう。秋には、植えられたモミジが美しく紅葉します。やがて、ライオンのような形をした岩が見えてきます。獅子の形に似ていることから「ししいし」と呼ばれ、かつてこの辺りが一面田んぼだった昔から、この地にそびえてきました。
ししいし

右を向いてたたずむ獅子のような「ししいし」


子どもたちは岩の上に登って「ヤッホー!」したり、下の小川で遊んだりと、思い切り遊べる場所。川にはマシジミというシジミの仲間や、ホタルの幼虫のえさになるカワニナという巻貝もいます。このしし石そばに、鎌倉中央公園の山崎口があります。


湿地~秋には赤いお花畑に

道を奥へと進んでいきましょう。左手に、湿地があります。こちらの湿地にも10月ごろ、オオミゾソバやツリフネソウの赤い花がたくさん咲きます。
10月ごろ、赤いお花が一面に咲く湿地

10月ごろ、赤いお花が一面に咲く湿地



野外生活広場~川遊び&土の滑り台も

奥へと進んでいきましょう。やがて、広々とした野外生活広場に到着します。
野外生活広場に遊ぶ子どもたち

野外生活広場に遊ぶ子どもたち。この辺りは青空自主保育の活動も盛ん


農家風休憩舎の裏側には小川が流れ、こちらも子どものちょっとした川遊びスポット。また、その奥の斜面は土の滑り台のようになっており、ズボンを泥んこにして遊ぶ子どもたちの姿が。

また、広場の反対側には、小段谷戸(こだんやと)と呼ばれ、一段上がった上に、小さな田んぼがあります。田んぼの脇の斜面には、ヨメナやヤマハッカなど、秋の野草が花開きます。
ヨメナとイヌタデ

ヨメナ(下)とイヌタデ(上)。秋に花咲く可憐な野草


以前、テレビ収録でモーニング娘。などのアイドルの皆さんをここにご案内したときは、「わあ~田んぼだ!」「なんだか懐かしい景色ですね」とワクワクした表情。ドングリの写真を撮ったり、「ひっつき虫」と呼ばれるオナモミの実を服にくっつけて遊んだりと、童心に帰って楽しんでいらっしゃいました。鎌倉でのこんなネイチャー体験も、意外性があって楽しいですよね。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます