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リベンジポルノは「撮らない・撮らせない」が大切

元恋人や元配偶者による「リベンジポルノ」が問題となっている。背景には、多くの若い男女が恋人同士でセルフヌードを撮って送り合っている現状がある。実際に起きた事件と共に、リスクと対策について考える。

高橋 暁子

執筆者:高橋 暁子

ITリテラシーガイド

一生消せない、リベンジポルノ

lovers

リベンジポルノに備えて恋人同士でも裸の写真は撮らないことが大切だ(写真はイメージです)

「リベンジポルノ」という言葉をご存じでしょうか。リベンジポルノとは、元交際相手や離婚した元配偶者などが、ふられた仕返しのため、相手の裸の写真や動画等を勝手にインターネット上に公開することを指します。

裸の写真や動画は一度アップロードされてしまうと、拡散してしまい、消すことはほぼ不可能となります。実際、自分の名前で検索すると裸の写真や動画が見つかることに長年苦しめられている女性もいます。

法律で禁じられている国も

日本では、2013年に三鷹で起きたストーカー殺人事件によって、「リベンジポルノ」という言葉が広く知られるようになりました。加害者の男性は被害者の女性の人命を奪っただけでなく、彼女の裸の写真や動画をインターネット上に公開することにより、名誉も深く傷つけたのです。米国では、ニュージャージー州やカリフォルニア州でリベンジポルノを禁じる法律が施行されており、日本もこれに習うべきという声もあります。

2015年頃より、TwitterやFacebook等では、規約で復讐目的の私的な画像や動画を投稿することを禁じるなど、多くのサービスでリベンジポルノ対策が始まっています。

自撮りヌード経験者多数、画像流出経験も

読者(平均年齢21歳の女性)を対象に行った、海外の『COSMOPOLITAN(コスモポリタン)』誌調べによると、女性の89%が自撮りヌードの経験があると回答しています。経験者に「ヌードを自撮りしたことを後悔しているか?」と質問したところ、73%は「後悔していない」と答えています。

日本でもアイ・リサーチ協力のもとで同様の調査を行ったところ、14.5%が「裸(または下着)の自撮り経験あり」と回答。撮影した理由の1位は、「恋人に頼まれて仕方なく」(37.9%)となっています。自撮りヌード経験者の44.8%が「後悔している」と回答している一方で、55.2%は「後悔していない」といいます。中には、裸の写真が流出したという女性もおり、危機意識の少なさが気になります。

2014年9月には、ハリウッド女優のジェニファー・ローレンスなどのセルフヌード写真が大量に流出する事件が起きました。AppleのクラウドサービスiCloudがハッキングされ、SNSで拡散されて広がってしまったのです。パスワード管理などのハッキング対策をすることは当然ですが、これまでにもDropboxなどでもアカウント情報流出などは起きており、完全に安全なサービスは存在しないと思った方が良いでしょう。

裸の写真は「撮らない・撮らせない」

リベンジポルノはもちろん、前述の事件の場合も、そもそもヌード写真などを撮ったり、撮らせなければ問題は起きませんでした。相手に悪気がなくても、画像を保存したスマホやデジカメを落としたり、ウイルスに感染したことで流出したケースもあります。つまり、たとえ信頼している相手でも、流出したら困るような画像や写真は撮らないことが賢明なのです。

マカフィー調査(2014年5月)によると、カップルの36%はチャットやメールで性的な写真やメッセージを送り合っており、女性は29%なのに対して、男性は43%に上りました。そのうち94%は恋人と共有した情報は安全だと確信しています。

リベンジポルノ被害に遭うのは女性というイメージがあります。しかし同調査によると、「ネット上に写真を公開する」と強迫された経験がある人は女性では8%、男性では12%と男性の方が多くなりました。強迫が実行されたのは女性は50%に対し、男性は63%と、こちらも男性が多くなりました。女性だけでなく男性も気をつける必要があります。

保護者は、ヌード写真など流出すると困る写真は撮らない・撮らせないことの大切さを子供に伝えていくべきでしょう。

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