ふと見ると、向かいに並んで座っている数名の男女は皆、スマホに見入っている……通勤電車では良く見る光景です。同じように乗換の時もエスカレータ-の時もスマホを手放しません。ちょっと前までは新聞を読む人も多かったのですが、気が付くとスマホに取って代わっていて、今ではほとんど見かけなくなってしまいました。

増えるネット利用時間

特にモバイル機器でのネット利用時間は経年的に増加傾向にあります。2014年度の総務省の調査では、スマホでのネット利用時間は20歳代では平日で108分休日で149分となっており、一方、新聞の閲覧時間はいずれも2~3分にとどまっています。24時間のうち、仕事や睡眠、食事の時間を除くと、かなりの割合をネット利用で費やしていることが分かります

 


お風呂でもスマホを利用!?

今はお風呂でスマホを使う人も増えています。お風呂でスマホを使うためのグッズも種類が豊富です。量販店に行くと所狭しと防水ケースが並んでいます。それを裏付けるようにLIXILが2014年に行った調査では、20代女性では15%がお風呂でスマホをはじめとしたモバイル機器を使っているとの結果があります。今となっては、お風呂はもはやただ湯に浸かる場所、ではないのかもしれません。

ニュースを見るなりSNSをするなり、スマホを使うということは、画面を見て視覚を通して何らかの情報を脳に取り込んでいるということです。スマホを使っている間は、目だけでなく脳も興奮し続ける刺激となり、長時間になると脳の疲労につながります。

脳だけでなく肩こりも?

スマホ疲れ

スマホのやり過ぎは肩こりにも

スマホに熱中している人を見ると、皆うつむき加減で前傾姿勢になって画面に見入っていることが目につきます。この姿勢を長時間保持することは、肩や首の周囲の筋肉を緊張させ、結果として首こりや肩こりにつながってしまいます。

お風呂の間は、デジタルデトックスで疲労回復の時間にしよう

普段スマホを使う時間が長い人は、お風呂の間はあえてスマホを外において湯船に浸かりましょう。38~40℃のぬる湯に首まで10分ほどどっぷり浸かります。お湯の温熱効果で血流が良くなったところで、首や肩の筋肉のコリをほぐします。首をゆっくり回したり、肩をまわしたりしましょう。大切なことは、短時間であってもお風呂の時間はスマホを使わないと決めることです。SNSで連絡が来てもお返事はお風呂を出てからにします。

私たち医師は自宅に居ても、なにかと急な連絡がくることがあり、スマホや携帯電話は仕事柄24時間手放せないものですが、夏休みなどで一時的に業務をすっかり同僚にお願いする時は、とても開放感を感じます。このような経験上、スマホから解放される時間は大切であると実感しています。普段は当たり前になっている「いつでもつながっていること」は、実はストレスになっているということが、そこから解放されてみると、よく分かると思います。

今晩はスマホを置いて、ゆっくりお風呂に入ってみませんか?


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