ベッドの頭周辺で使うコンセントは意外と多い
コンセントを増設する場所として意外に見逃しがちなのが、ベッドの枕元周辺です。人生の三分の一を占める眠りの時間を充実させるため、また今の時代だからこそ必要な家電がたくさんあります。ヘッド部分にコンセントと照明が付いているベッドもありますが、数が少ないので、結局タップで差込口を増やしている家も多いのでは?枕元のコンセントは、主に眠りと目覚めを楽しく便利にするための家電用です。
【枕元のコンセント】
- スマホ・携帯の充電
- 家電話の子機
- 読書用の照明
- 小型加湿器
- テレビ、ラジオ
- AC電源のデジタル時計、クロック付きスピーカー
- マッサージ枕など
新しいホテルは時代に合わせて必ずと言っていいほどありますが、古いホテルは無いことが多く、予約の時に確認し、無い場合は長い延長コードを持参しています。時代の流れで、コンセントが必要な位置が変わっていることを改めて実感させられる瞬間です。
もちろん、これらの家電は全てを同時に使うわけではありませんが、枕元にコンセントを増設しておくと、このようなアイテムが使いやすいので、眠りの時間が楽しくなります。
天然木の有機ELライト。灯りの角度を自在に変えられるので、枕元に便利。隣に寝ている人にまぶしくないよう角度を調節して(PACO Desk Light/スタイルストア)
ベッドの足元には、環境を整える家電用コンセントの増設を
足元のコンセントは、主に快眠のための環境を整える家電用です。空気を清浄に保ったり、ダニやほこりを取り除いたり、省エネに適温を保ったり。音楽や映像を楽しむことができるようになるなど、増設することで、眠りの時間が快適になります。【足元、その他寝室内のコンセント】
- 空気清浄機
- 加湿器
- 暖房器
- サーキュレーター・扇風機
- 電気毛布
- 布団乾燥機(足元から差し込むタイプ)
- 布団クリーナー
- ステレオなどAV機器
- 家庭用プラネタリウムなど
アンティークなデザインがおしゃれなサーキュレーター。部屋全体の空気をやさしくかきまぜる(VOLNADE/サーキュレーター/スタイルストア)
サーキュレーターは、寒い冬や暑い夏、室内の空気を循環させることで、エコに快適温度を保ち、心地よく眠ることができるようになります。
また冬の寒い日に欲しいのが暖房です。下にご紹介しているのは、寝室をじんわり優しく温めてくれる、今話題のバルミューダのアルミラジエーター方式暖房器具です。人気のデロンギのオイルヒーターも含めて、これらの暖房器具にはコンセントが必要です。
暖房器具や長時間つけておくものは、タップや延長コードを使わず、コンセントから直接つなぐのが安全に使うポイント。イマドキの寝室には、少し多めにコンセントの増設をしておくと快適な時間が過ごせます。
掃除ロボット用のコンセントは、吊り収納の下が便利
ルンバなどの掃除ロボットを使いたい場合は、充電用のコンセントを準備しておく必要があります。自力で充電基地まで戻るタイプの場合、センサーで移動するので、囲まれた狭い場所に基地を作るとなかなか戻れません。ちょっと広めの壁面に掃除ロボット用コンセントがあると便利。床から浮かせた収納、吊り押入れの下などがお勧め。
ホームベースとなるコンセントはよく使う部屋の広く空いた壁面に増設しましょう。床から浮かせた吊り収納の下に作っておくと、充電中に目立たず、ジャマにもならないので便利です。
収納内部にもコンセントを増設しておくと便利
収納内部にもコンセントがあると便利です。例えば、掃除機収納の中には充電用に、大型ウォークインクローゼットの中ならアイロン用にコンセントがあると便利に使えます。大型ウォークインクローゼットの中に、アイロン用コンセントがあると、中でそのままアイロン掛けができる。
キッチンのコンセントは無限に必要?よく吟味して
キッチンの家電製品はそれこそ数限りなくあります。この写真の中だけでも、コンセントは4か所必要で、これ以外にも炊飯器やポット、ミキサーなど電化製品はたくさんあります。キッチンに必要なコンセントは数限りない。増設の際はよく吟味して。
それら全てをまかなおうとしたら、それこそものすごい数のコンセントが必要になり、増設のための費用もかさんでしまいます。毎日の暮らし方をよく考え、実際に同時使用すると便利なものの数をしっかり見極めて計画を立てましょう。
コンセントの増設費用の目安、容量不足でブレーカーが落ちる場合
1つのスイッチにコンセントが集中すると、小ブレーカーが落ちる。
リフォームの場合、1か所だけの場合と数をまとめて行う場合で単価が変わりますので、事前に見積もりを取って確認しましょう。またコンセントの移動や増設には、電気工事士の資格が必要ですので、専門業者に依頼しましょう。
やたらに増やしても、結局使わなかったり、使いにくい場所に作ればまた延長コードを使うことにもなりかねません。じっくり計画を立てましょう。
またコンセントだけ増やしても、容量が不足すればブレーカーが落ちてしまいます。下記に、ブレーカーが落ちる時の対応策と、玄関先などであると便利なコンセントの位置をご紹介していますので、あわせてご覧下さい。 足元以外に取り付けるコンセントや、壁が無くても作れるコンセントなど便利なアイデアは下記でご紹介しています。 【関連記事】
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