あの選手もあの監督もリスナー!
藤丸由華(ふじまる・ゆか):All About東京ガイド。1996年、 TOKYO FMにアナウンサーとして入社。サッカーなどスポーツ取材を得意とし、アテネ五輪や、日韓W杯、ドイツW杯の現地特派員を務める。現在はフリーアナウンサーとして、『Panasonic Melodious Library』(TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネットにて毎週日曜日午前10時~10時30分に放送中)にレギュラー出演中
藤丸:ところでサッカー仲間からは『クロノス』について何か言われることはありますか?
中西:いやー、ラジオを始めてからサッカー選手ってこんなにラジオを聴いてくれているんだなって驚きました。僕の古巣・川崎フロンターレではクラブハウスで流れていますし。松本山雅FCの反町康治監督なんて僕の顔を見ると笑うんですよ。「毎日『クロノス』聴いているよ」って。
藤丸:励みになりますよね。
中西:なりますね。反町さんは論理派ですからね、論理的な方にも聴かれているんだなぁと。まぁ、僕のこと面白がってくれればいいかなって。サンフレッチェ広島の佐藤寿人選手も車で聴きながらグラウンドに通っているって言ってくれて。
藤丸:選手たちも「俺たちの仲間がラジオでメインパーソナリティやっている」って嬉しいんじゃないですかね。
中西:そうであってくれたら僕も嬉しいですね。先日、女子サッカー日本代表の大儀見優季選手(FFCフランクフルト)が『クロノス』に3時間も出てくれたんですよ。彼女には普段からサッカーを教えているという縁もあるんですが、今の彼女にとってラジオに出てしゃべることは良いトレーニングになるなと思って出演してもらいました。
藤丸:しゃべることが…トレーニング?
中西:ラジオで話して「アウトプット」することが良いトレーニングになるんです。ゴルフの宮里藍選手ともそんな話になるんですけど、話すことは自分に対する気付きを与えてくれる。あまりインタビューを受けない選手もいますけど、定期的に受けるのは大事なこと。今だってこういう風にインタビュー受けながら、僕も自分が普段何を考えているかって改めて気付きますからね。『クロノス』に出演して、自分の考えをしゃべって、しかも「ラジオにはこの時間までに絶対に話をまとめないといけない、っていうのがあるんだよ」なんて教えてあげると、サッカー選手はみんな負けず嫌いだから、なんとかしてやろうとがんばるんですよ。対応能力も磨かれる。大儀見選手はとても上手でした。
『クロノス』を聴くと、眠い朝でも目が覚める!?
藤丸:初めて番組を聴くリスナーに、『クロノス』ってこんな番組だよ、こんなところが自慢だよというのはありますか?中西:自慢は僕のサッカー解説…って言いたいところですが(笑)、『クロノス』はニュース、政治、経済、スポーツ、エンタメ…と、扱うことが多岐に渡っている、幕の内弁当みたいな番組ですね。そんな中で僕が大切にしているテーマが、やっぱり自分がスポーツにかかわっているので、聴いている方たちに少しでも元気に健康になって欲しいということ。元気に健康になれる情報を上手く伝えるように心がけています。血液の流れを良くする方法だとか、交感神経と副交感神経はどんな関係でいたらいいのか、良い睡眠ってどんなことなのかとか。日々生きていく上での健康のヒントを積極的に発信していますね。でも、リスナーの方々からのメッセージによく書いてあるのは、僕と高橋万里恵さんのやりとりが面白いと。高橋さんは僕に対して厳しい方なので…。
藤丸:え?厳しい?高橋さんの優しい「いってらっしゃい」の声には、毎回癒やされますよ。
中西:それはね、彼女の中に天使と悪魔が同居していますから(笑)。高橋さんはキャラクターがすごく良いです。あと、僕の若干痛いカンジも良いです、たぶん。僕は寒いギャグをよく言うんですが、もちろんこれはわざとなんですよ。でも、この少しだけ「クスっ」や「ニヤっ」と笑ってもらうことが大切で。朝、電車に乗って『クロノス』を聴いてくれているリスナーだと、周りの乗客の方もいるので、“大笑い”させてしまうと堪えるのに苦しい思いをしますからね。だから、あえての寒いギャグです。声を出さずに笑うと必ず口角が上がりますから。眠い朝も目が覚める。
藤丸:やっぱりどこまでも体のことを考えているんですね!
中西:朝、電車に乗っている人がイヤホンを耳に少しだけクスっと笑っていてくれていたら、それはきっと『クロノス』リスナーです(笑)。
◆TOKYO FM/JFN『クロノス』
◆放送日時: 毎週月曜日~金曜日 6:00~9:00
◆出演: 中西哲生・高橋万里恵
◆番組HP : http://www.jfn.co.jp/ch/
◆番組Facebookページ:http://www.facebook.com/chronosfm
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※このインタビューは2015年8月に収録したものです。