進化型カプセルホテル、どうやって泊まる?
カプセルホテルといえば、これまでは基本的には「仕方ないから泊まる」といった消極的な理由で利用されてきた例が多かったと思います。ところが、ここ2~3年で誕生した「進化型カプセルホテル」はエンターテインメント性も抜群で、一度は泊まるべき!というホテルも多くみられるようになりました。とはいえ、「どのカプセルホテルがいいの?」「そもそも、カプセルホテルってどうやって泊まればいいの?」という人も多いのではないでしょうか。
ホテル評論家であるガイドは、これまで東京都内にある約60軒あるカプセルホテルを、女性専用施設以外はすべて泊まってきました。その経験から、「カプセルホテル初心者」という人でも安心してホテルを選び、泊まる方法、そして東京都内のおすすめカプセルホテル20軒を、全3回に分けて紹介します。
女性専用フロアに、高級志向施設
従来、カプセルホテルは男性専用の施設が圧倒的でしたが、最近では女性専用フロアを設ける施設が増えました。更には、カプセルスペースでシモンズの寝具を採用する施設など、「カプセルホテル」という言葉からはイメージしにくい高級志向の施設が登場。もはやカプセルとはいえない「キャビンタイプ」などもあり、進化型カプセルホテルの特徴になっています。パブリックスペースをはじめ、多彩なスペースを設けてエンターテインメイント性も抜群。例えば、消臭スプレー、男性用化粧品など多彩なアメニティを取り揃えてあったり、バーまで設けている施設もあります。もはや泊まるだけではない「癒され楽しむ施設」が進化型カプセルホテルです。
料金も5000円を上回るケースもあり、低廉型ビジネスホテルの実勢料金(ネット予約など割り引かれた実際の料金)を上回る例すらあります。一方で、旧態型では2000円程度で利用できる低廉の施設もあります。東京都心部であれば3000円台が平均的な料金帯となります。
リーズナブルな旅を求める旅行者にも人気
終電に乗り遅れたサラリーマン御用達の施設であったカプセルホテルでしたが、LCC(格安航空)や格安高速バスなどの低廉な移動手段に呼応するかのように、リーズナブルな旅を求める層がカプセルホテルを利用するケースも増えています。
羽田空港をはじめ、LCCの牙城である成田空港内にもカプセルホテルが誕生、気軽に利用できるとの声も多く好評です。特にLCCは、早朝時間帯に出発する便ほど運賃は安い傾向にありますが、一方で早朝だと都心からの交通手段がほとんどないという難点があります。そこで前泊として仮眠程度に空港周辺のカプセルホテルを利用する旅行客がいるのです。
このような節約型の旅行者は、今やカプセルホテルの重要な顧客となっています。そのため、スーツケースなどの大きな荷物も預けられる専用スペースを設ける施設も増えています。
さぁ、次ページではカプセルホテルを利用する時のポイントを解説します!