診断系アプリは楽しいけど……
FacebookやTwitterをやっていると、「あなたをキャラクターに例えるなら?」や「あなたの性格は?」などを調べるウェブサイトを見かけます。いわゆる「診断系アプリ」と呼ばれているもので、名前を入力したりアカウント情報を受け渡したりして結果を見るというものです。表示される結果は基本的にはランダム表示ですが(なかには研究に基づいてチャート形式で答えるものや、利用状況を解析するものもあります)、結果を投稿して、自分の性格をネタにするぐらいの楽しみはあります。
ただ、なかには必要以上にFacebookなどのアカウント情報を取得するものがあります。診断系アプリと連携するときには、アカウント情報がどこまで相手に渡るのか、確認してから利用しましょう。
診断するのにFacebookのメールアドレスが必要?
多くの診断系アプリは、診断後にFacebookなどのアカウントと連携させて、診断結果とURLを同時に投稿できます。ところが、先日ガイドがやろうとした診断系アプリは、診断前にこのような画面が表示されました。相手が受け取る情報に、Facebookの公開プロフィールだけでなくメールアドレスが!
マーケティングのために性別や年齢を知りたいのは理解できますが、診断するだけなのにメールアドレスも要求する理由が思いつきません。そこで、[提供する情報を変更]をクリックしました。
すると確かに、Facebookのログインで使うメールアドレスにアクセスされる設定になっていました。
メールアドレスが相手に渡る設定になっている
冷静に考えて、たかが診断系アプリで診断するためだけに、メールアドレスを使う必要は全くありません。自社サービスを売り込みたい狙いがあるのかもしれませんが、その場合は診断後に、これからも使い続けたいユーザーが自分で申し込むのが適切です。
また、メールアドレスという個人情報の取得そのものが目的のアプリもあるといわれています。Facebookアカウントと連携するときには、こうしたリスクがあることを把握しなければいけません。
メールアドレスを渡したくないときには?
どうしても診断したいときには、相手に渡す情報を変更します。先ほどの画面では、メールアドレスのチェックを外します。メールアドレスのチェックを外せば、相手にメールアドレスは渡らない
Facebookには、ログイン用のメールアドレス、友達関係、友達とやりとりしたメッセージなど、プライベートな情報が豊富に詰まっています。診断系アプリはおもしろいですが、Facebookと連携するときには、条件をしっかりと確認しましょう。