ツボ・経絡

冷房でやられた!喉の痛みに効くツボとは(2ページ目)

空調が効いた部屋に長時間いることが多くなるこの季節、喉の違和感や痛みが気になる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は喉の痛みの原因や、症状の改善に効果的だと思われるツボについてご紹介していきます。

山木 伸允

執筆者:山木 伸允

鍼灸マッサージ師 / 鍼灸療法・ツボガイド

東洋医学から考える喉の痛み

東洋医学的な観点から喉の痛みを考えると、「寒(かん)」や「燥(そう)」などの気候が持つ気が極端に偏り邪気に転じ、体内に進入することと、身体を邪気から守る陽気(ようき)が不足すること原因であると考えられます。

第一に、身体の防衛機能である陽気を回復させることが重要です。この陽気をコントロールしているとされるツボを『大椎(だいつい)』と言います。これは手足を流れる陽気がこの大椎で全て交わると考えられているからです。

・大椎(だいつい)
身体を守る陽気を回復させる大椎

身体を守る陽気を回復させる大椎

大椎は第七頚椎と第一胸椎の棘突起の間にあります。首を前に傾けた時に首の付け根に飛び出る椎骨、それが第七頚椎棘突起でありその真下のくぼみに大椎が存在しています。

この部分にお灸をするなどして温めることで陽気を回復することができると考えられます。

 
・定喘(ていぜん)
咳を止める定喘

咳を止める定喘

さらに大椎の指一本分外側には定喘(ていぜん)が存在します。読んで字の如く咳を落ち着かせる働きを持つツボであり、この部分に深く優しくマッサージを行うなどは咳の軽減に効果的とかんがえられています。

 
・天突(てんとつ)
喉の痛みを軽減する天突

喉の痛みを軽減する天突

天突は首の付け根、左右の鎖骨の間にあり、喉の痛みを軽減する効果があると言われています。この部分は強く押すと痛みを感じやすい場所なので、優しくゆっくりマッサージしてみましょう。


こうしたツボを利用することで、気の流れを整えたり、緊張してしまった筋肉をリラックスさせる効果があると考えられます。ぜひお試しください。

 

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