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布団には汗がいっぱい!最低限やっておきたい寝具ケア方法

夏の朝、寝汗にまみれて目覚めた後、その布団やベッドはどうしていますか? 忙しさの中で後回しになりがちな寝具類を、清潔に保つ最低限のケアを施すための指南です。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

汗が染みついている布団の始末を後回しにしている?

布団には汗がいっぱい!最低限やっておきたい寝具ケア方法

睡眠時間は確保したはずなのに、朝からグッタリ疲れてしまう、寝汗にまみれた起き抜け

寝苦しい一夜。朝起きたら案の定、汗で身体や頭がビッショリ……。気持ち悪~い! これって真夏の「あるある」ですよね。

そのまま慌ててシャワーを浴びることはあっても、汗でじっとり濡れた「寝具のケア」をしてから仕事に出かける人などというのは、あまりいないのでは。それでなくても忙しい朝ですから、布団どうこうなんて後回しになっちゃうというのも、まあ道理なんです。

でも、そうやって夏の間、寝汗を染み込ませ続けた布団やベッドの末路。ご存知ですか? 
 
<目次>
 

布団は恐怖の人型カビ⁉ 放置している寝汗の恐さ

実は……その汗、じきにシミになるんです。それで人のカタチに、カビが生えるんです。そうして、布団が腐るんです。下手をすると、敷かれている床や、ラグや、畳まで……。

うそでも大げさな話でもありません。勇気のある方は、「布団 干さない カビ」「ベッド カビ」といった検索ワードで、画像検索してみてください。

そしてこの事象、一人暮らしの男性に多いものの実はファミリー層でも珍しい話ではなかったりします。親の目が届きにくい子どもの「二段ベッドの上段」などでもしばしば発生するのです。そもそも人の身体からは一晩に180ml程度の汗(水分)が放出されるといわれていますが、身体の大きさや体調によっては500ml程にもなるそうですから、その量、おねしょどころではありません。

ただ「布団がカビちゃった!」なんて、どちらかといえば不名誉なこと。あまり進んで他人に吹聴する人もいないでしょう。そんな理由で、あまり見聞きしないだけなのではないかと思われます。

でも、正直に……手を挙げてみてください。

「布団、干せるものなら干したいけど、いろいろあって干せない(ヒマがない、場所がない)んだもん、仕方ないじゃない?」と思う方。「そりゃ毎日なんとなく気持ち悪いけど、だからといって、どうして良いか分からないんだもん」という方。「布団なんて、カビたら捨てれば良い(!)」と割り切っている方!

今回はそんなとき、ぜひ試していただきたい「一番手間がかからない」最低限の布団ケア法をご紹介したいと思います。
 

最低限の寝具ケア「布団をめくって、エアコンの風にさらす」

布団をべろんと広げてエアコンの風に当てるだけ……。ズボラでもできそうでは?

布団をべろんと広げてエアコンの風に当てるだけ……。ズボラでもできそうでは?

ゲリラ豪雨は、いかに炎天下であっても洗濯物を外干しして出かけるのを躊躇したくなる凄まじさ。まして布団を干して出るなんてもってのほかです。「じゃあどこにどうやって干せばいいの?」。
洗濯物と同じように、布団も「部屋干し」へと時流はシフトしています。ですから「最低限の最低限」、朝起きたら、とりあえず汗で湿気った敷き布団やシーツを「空気にさらす」カタチに整えてください。

決して、毛布や掛け布団で湿気た部分にフタをしないようにするのがポイント。上からフタをしてしまうと、汗で湿った部分が生温く、むわっと蒸れた状態のまま、次に寝るときまで湿気を保ってしまうのです。そこにまた寝てしまうことでどうなるか……推して知るべし。

布団は女性のお肌ではありませんので、シットリさせておいても良いことは何もありません。その程よい水分と温度は、むしろ雑菌の繁殖やカビの発生、ダニの活躍を促してしまうことでしょう。

 

寝具は乾燥させておくのが鉄則

覚えておいていただきたいのは、「寝具は可能な限り乾燥させておく」のが、もっとも衛生的かつ快適に眠る寝具づくりのための鉄則だということです。

そして夏に関しては、可能であれば、湿った(蒸れた)面を広く「エアコンの乾いた冷気」に数時間さらせると、より快適な状態にすることができます。

寝室にエアコンがあればその風が直接当たる場所に、リビングなどにしかエアコンがなければダイニングチェアやソファに載せるなど工夫して、外出中ないしは帰宅前の2時間程度、タイマー運転させるようにします。

このとき温度は、室内で普通に活動する際よりも低めに設定すること。いつも28度設定なら25度前後くらいが目安です。エアコンを稼働させることで、気温を下げながら部屋の空気も乾燥、湿度が下がりますので、より布団が乾きやすくなります。

試してみれば、すぐにこの乾燥の効果(快適さ)を実感することができるはずです。まずはここから「寝具(寝室)全体」を快適化していきましょう。

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