インターネットサービス/Amazonの使い方

Amazon買取サービスで実際にモノを売ってみた(2ページ目)

Amazonが提供する中古品の買取サービス。配送ネットワークを活かし、無料で一点から集荷に来てもらえるこの買取サービスはこれまでの中古市場をどのように変えるのでしょうか。実際にサービスを利用してみてわかったメリットとデメリットを押さえ、既存サービスとどのように違うのか考えることで中古市場の未来を考えてみたいと思います。

福田 正人

執筆者:福田 正人

インターネットサービスガイド


Amazon買取サービスを実際に利用してみた

実際に家にある本やCDを売ることにしました。売りたいものは山ほどあるのですがいちいち検索にかけて売れるかどうかチェックしなければなりません。しかし、買取ページのトップには以前Amazonで購入した買取対象商品が自動表示されていました。そこに表示されている半年前にAmazonで購入した新品CD(税抜2,375円で購入)を買い取ってもらうことにしました。

買取価格はコンディションが「非常に良い」なら1,010円です。コンディションは悪くないので、「非常に良い」として販売依頼を行いました。申込書を印刷し、商品を梱包し、集荷に来てもらいました。依頼から約一週間後に買取詳細のメールが送られ、評価通り「非常に良い」の1,010円で買取が成立しました。買取金額もメールが来た次の日に振込まれていました。金額的に満足度は非常に高いです。

以下、実際に使ってみて感じたメリットとデメリットを列挙しました。

ここがメリット

  • 買取金額の設定は高め
  • Amazonで購入した商品ならすぐに買取金額がわかる
  • 一点から買取が可能

ここがデメリット

  • 売りたい商品が買取対象かを検索するのが大変(売りたいものが大量にある場合は手間がかかる)
  • 買取対象の商品が少ない(最近発売された商品でも買取対象とは限らない)
  • 買取してもらえない場合は返送される(無料でも引き取ってもらいたい人には不便)
  • 二度目以降は現金でなくポイント払い
買取してもらえない商品
  • 未開封
  • 「サンプル」「非売品」「再販不可」と記載されている
  • 個人情報(名前やマークなど)の書き込みがある
  • 洗浄しても取れないにおいがある

Amazon買取サービスは中古市場を独占するか?

メリットよりデメリットの方が多くなってしまいましたが、それでも特定の商品の買取価格が高いというのは最重要といえます。ただしこれは二回目以降の買取がAmazonポイントでの支払いだからこそできる値段設定ではないかと思います。これはポイントを使ったことのないAmazonユーザーにとっては利用をためらう要因となるかもしれません。また、買取対象商品が少ないので、大量に売りたいものがある場合はブックオフの出張買取などの方が便利です。

これからは商品をピンポイントで高く売りたい場合はAmazon、値段はともかく大量に処分したい人はブックオフと、棲み分ける形ができてくるのではないかと思います。ただし、今後Amazonでもブックオフのように何でも買取ってくれるような形になる可能性は否定できません。仮にそうなれば、Amazonの中古市場支配はより強固なものとなるでしょう。
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