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エクストレイル・ハイブリッドの実燃費は?(2ページ目)

日産の人気SUVに新設定されたエクストレイル・ハイブリッド。購入を検討している人はやはり燃費、そして走りが気になるはず。燃費で元を取るのは困難と分かりながらも、やはり気になるハイブリッド。その実力はどうだろうか?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

エクストレイル・ハイブリッドの走りは?

日産エクストレイルハイブリッド

エンジン始動はエネルギーフローを見るか、回転計の針を見ていないと分からないほど(低速時をのぞく)音と振動に対して入念な対策が施されている


さて、エクストレイル・ハイブリッドを始動させると、エンジンは基本的にはかからないはずだが、バッテリー残量が少ないとすぐに始動する。エンジンが始動しなくても「普通に」走り出せばすぐにかかる。率直にいってエンジンの出番が多い。

ただし、エンジンが始動しても音や振動は気に障るようなものではない。低速走行時は音とわずかな振動で分かるが、中速域以上になるとほとんど分からず、回転計やエネルギーフローのイラストを見ないと察知しにくくなる。

街中での走行時もエンジンの出番が多いが、高速走行時もシーンによってはエンジンが主体になる。パワーが欲しいときは、エンジンとモーターのハイブリッド走行で必要十分といえるパワーフィールが得られるし、エネルギーフローを見ていると、長くは続かないものの、モーター走行のみという時ももちろんある(当然ながらエネルギー回生時を含めて)。

エクストレイル・ハイブリッドの自慢は、120km/hまでモーター走行に対応する点だが、実際に高速道路を走行していると、モーター走行に切り替わるシーンもあるが、当然ながらあくまでエンジンが主役のようだ。

日産によると、EV走行時は約21%に達するそうだが、実際に乗ってみると2割もあるの? と驚かされるが、かなりこまめにエンジン走行、エンジン+モーター走行、モーター走行と切り替わることもある蓄積が2割に達するのかもしれない。

なお、ステップ変速的な制御が盛り込まれているというCVTは、「ないよりはいいけど、特段スポーティではない」という感じで印象は薄め。ただし、空走感などCVTならではの悪癖はほとんど意識せずにすんだのも事実だ。

さて、エクストレイル・ハイブリッドのJC08モード燃費は20.6km/L(2WD)。試乗車は4WDだったので、20.0km/Lというカタログ燃費になる。

今回は247.6kmの走行で18.93Lを消費したため、燃費は約13km/Lとなった。誤差の多くなる満タン法で計測したため参考程度だが、カタログ燃費からするともう少し(あと1~1.5km/Lは)走って欲しいと感じたのも正直なところ。ただし、エコランに徹したわけではないので、頑張ればもう少し伸びるかもしれないが。

次ページは、エクストレイル・ハイブリッドの長所と短所に迫る
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