1試合中には何本くらい決まる?
3Pはどのくらい決まるのか?を考えていく上でもうひとつの角度で見ていく必要があります。それは1試合で何本の3Pが決まるところが見られるのか? という視点です。
僕が主に取材するNBAでは、年々リーグ全体の3P成功数、ひとチームによる1シーズンでの3P成功数、1試合あたりの成功数、試投数が更新されています。2015年のオールスターも合計3P試投数が過去最高でした。
2014-15シーズンに1試合での試投数記録と1シーズンの合計試投数で記録を作ったヒューストン・ロケッツは1試合平均32.7本の3Pを放ちました。これは全体のシュートの実に39.2%を占め、3Pを重要視する最近の傾向を顕著に表す好例となっています。
1試合あたり10本以上を平均で成功させていたチームはリーグ30チーム中5チーム、全体の平均は1試合あたり7.85本なのでNBAの試合を観戦に行けば15.7本は成功する3Pが見られる計算になります。もちろん他のチームよりも3Pを多用しないスタイルのチームもあるので、あくまでも参考までに。
国内リーグとも比較してみよう
ここまで書いて改めて国内リーグNBLのサイトを確認したところ、NBA平均の3P成功率よりも高い、38.8%のアイシン三河と36.2%のトヨタ東京が最後に優勝をかけて戦ったのは偶然ではないかも知れませんね。成功本数の平均でみると6.1本と6.3本でした。(関連URL)勿論競技レベルの差がありますのでNBAとの単純比較は避けたいとろですが、37%近くの確率で決まってくると、その威力、脅威は試合に大きなインパクトを与えると言って良いでしょう。
残念ながらbj leagueでは終わってしまった2014-15シーズンに遡ってスタッツを確認する事は出来ませんでしたが、NBAのみならず、3Pが戦略的に活用される事が多くなった昨今、今後も更なる分析をしていく必要がありそうです。
という訳で3ポイントシュートはどのくらい決まるのか?について書かせて頂きました。是非今後のバスケットボール観戦、また競技向上にご活用頂ければ幸いです。
※記事中のスタッツ情報は
Basketball Reference
http://www.basketball-reference.com/?lid=homepage_logo
NBA.com
http://stats.nba.com/
を参考に試算したものです。