みなさん、いかがお過ごしですか? 5月になってバスケットボールシーズンはいよいよ終盤。国内外のリーグはクライマックスを迎えようとしています。そこで今回は観戦を楽しむ為に知っておくと良いバスケットボール用語を紹介したいと思います。

競技者のみなさんも必ず知っておくべき、そのフレーズは”トップ・オブ・ザ・キー”です。


コート上の鍵穴

このトップ・オブ・ザ・キーという言葉はバスケットコート上のある位置を指します。現代ルールでは見つけにくいかも知れませんが、コートにはkey hole=鍵穴に見えるエリアがあります。

まず鍵穴を見つけましょう。一体どこでしょうか?想像してみてください。

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レーン幅4.9m

正解は、フリースローレーンとフリースローラインが横断する半円を合わせた部分。『全く鍵穴の形をしていないじゃないか』と思われる方もいらっしゃるはずです。この謎を解く為にはNBAの歴史をみていく必要があります

 

支配的選手出現によるルール変更

長方形の形をしたフリースローレーンは、ペンキでチームカラーに塗られているためペイントエリアとも呼ばれ、攻撃側の選手が3秒以上ここに継続して留まってはいけない(3秒バイオレーション)というルールが世界共通であります。

かつて“鍵穴”はフリースローラインを直径とする円を頭に、コケシかマッチ棒の様な形をしていました。確かに鍵穴のようにも見えますね。

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レーン幅1.8m

長らくこの形でバスケットボールはプレーされて来たのですが、当時レーンの幅は1.8m。これだけ狭いとゴール下で高さの利を活かして他を圧倒出来る選手が出現、それが身長208cmのジョージ・マイカンでした。

彼のゴール下捌きは見事だったそうで、現在でもゴール周りのシュート精度を磨く為のスキルドリルが”マイカン・ドリル”という名で呼ばれるほど。

彼があまりにも支配的だったため、NBAは1951-52シーズンからレーンの幅を1.8mから一気に倍以上の3.7mに拡大。コート規定の変更を余儀なくされ、3秒バイオレーション適応範囲を広げたのです。

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レーン幅3.7m

時代も変われば選手の能力も向上し、ルールもそれに合わせて順応してきたバスケットボール。

以前にも紹介したこのコンセプトがここにも当てはまる訳ですね。

 
そしてNBA最優秀選手賞受賞(MVP)4回、1試合最高得点記録100得点という、決して破られる事が無いであろう金字塔を打ち立てたウィルト・チェンバレン(身長216cm)が現れると、フリースローレーンは1964-65シーズンから再び4.9mに押し広げられたのです。