バスケットボールのメジャースポーツ化には
五輪出場が欠かせない?

バスケットボール日本代表の“いままで”と“これから”について解説します。

バスケットボール日本代表の“いままで”と“これから”について解説します。

バスケットボールのみならず、日本においてマイナースポーツと分類されるスポーツの認知度向上には五輪出場が”絶対条件”とは言わずとも、ひとつのボーダーラインである事は定説でもあります。

では、我々が五輪の舞台でバスケットボール日本代表を観る為には何が必要か?まずは現状を知る事が必要になります。

現在バスケットボール日本代表男子は、1976年のモントリオール五輪から約40年間、五輪の舞台から遠ざかっています。

同じモントリオールからバスケットボールが公式競技化された女子は、モントリオールに参加。そこから一時世界と実力差をつけられ、出場から遠ざかります。コツコツとその差を埋めながら1996年のアトランタ五輪では20年ぶりの出場を達成。主力だった萩原美樹子(はぎわらみきこ)は翌年1997年に日本人初のWNBA選手となりました。シドニーもアジアでは本命と言われていたものの、決勝で破れ出場ならず。

次の出場は20歳で代表に抜擢された大神雄子(おおがゆうこ)がプレーしたアテネ五輪に持ち越されました。以来、世界最終予選で熾烈な出場国争いはするものの、出場は達成されていません。

バスケットボール関係者の中では女子の方が世界に近いのは常識


先ほど名前が挙がった大神(史上2人目のWNBAプレーヤー。2010年チェコ世界選手権得点王)に加え、ワールドクラスの191cmある渡嘉敷来夢(とかしきらむ/2013年アジア選手権MVP。6月に3人目のWNBA選手となるシアトル・ストームとの契約を先日発表したばかり。)など、女子日本代表は世界に通用する人材を今も輩出しており、2013年アジア選手権では優勝し、43年ぶりにアジアの頂点に立ちました。

勿論、2016年のリオデジャネイロ五輪もアジア予選を突破して出場を強く期待されています。五輪への出場条件をFIBA(国際バスケットボール連盟)の資料を元にまとめました。

男子(開催国枠*1チーム)
2014年FIBA ワールドカップ優勝国 1チーム(アメリカ合衆国)
2015年FIBA アフリカ大陸予選優勝国 1チーム
2015年FIBAアメリカ大陸予選決勝進出国 2チーム
2015年FIBAアジア予選優勝国 1チーム
2015年FIBAユーロバスケットボール選手権決勝進出国 2チーム
2015年FIBAオセアニア予選優勝国 1チーム
2016年FIBA五輪最終予選 上位3チーム   計12チーム

女子(開催国枠* 1チーム)
2014年FIBA ワールドカップ優勝国 1チーム(アメリカ合衆国)
2015年FIBA アフリカ大陸予選優勝国 1チーム
2015年FIBAアメリカ大陸予選優勝国 1チーム
2015年FIBAアジア予選優勝国 1チーム
2015年FIBAユーロバスケットボール選手権優勝国 1チーム
2015年FIBAオセアニア予選優勝国 1チーム
2016年FIBA五輪最終予選 上位5チーム   計12チーム

開催国枠*はFIBA中央審議会が出す諸条件に合致する必要があり2015年6月30日までに出場判断がなされる。

http://corporate.olympics.com.au/files/dmfile/Rio2016QualificationSystem-Basketball.pdf

ご覧の通りバスケットボール競技は男女とも12チームが五輪に出場を認められる訳ですが、世界的な人気と競技人口を考えると非常に狭き門だと言えるかも知れません。

『2020年東京五輪は開催国だし、すでに出場が決まっているのでしょう?』そう思われる方もいらっしゃると思います。しかし、先にも記した通り、五輪出場は狭き門。競技レベルを高水準に保ち、世界的な人気コンテンツとしての魅力を損なわないためFIBAは開催国にも一定の条件を満たす事を要求しております。