バスケットボール

3ポイントシュートはどのくらいの確率で決まる?

バスケットボールにおける花形プレーのひとつ、3ポイントシュートはどのくらいの確率で決まるのか? また1試合で何本くらいの成功を見る事が出来るのか。近年3ポイントシュートを考える上で重要な価値についても、公式を紹介しながら考えていきます。

佐々木 クリス

執筆者:佐々木 クリス

バスケットボールガイド

3ポイントシュートはどのくらい決まる?

3Pシュートは、実際どれくらいの確率で決まるのか?

3Pシュートは、実際どれくらいの確率で決まるのか?

世界的に見てバスケットボールのプロリーグはオフシーズンに入っていますが、今回は3ポイントシュート(以下3P)がどのくらいの成功率で決まるのか? について考察していきたいと思います。


77本連続!ステファン・カリー

シーズン中の練習で3Pを77本連続で決めた事が、ネットを中心に話題となったNBAゴールデンステイト・ウォーリアーズのステファン・カリー。彼は2014-15シーズンのMVPも獲得していますが、シーズン平均で3P成功率は44.3%。150本以上の3Pを打った選手としてはリーグ3番目の高さでした。そして1位はアトランタホークスのカイル・コーバーで、成功率は49.2%。実はこれ、とてつもない事なのです。

リーグ全選手の平均成功率が35.88%なので、その差は歴然。ちなに試合で3Pを打つ事が多いポイントガード、シューティングガードと呼ばれるポジションで(※)先発出場するNBA30チームの2014-15シーズン選手の平均でも、35.62とリーグ平均とさほど差は見られませんでした。欲を言えば先発SGならば37%は欲しいところでしょう。バスケットボールの専門家から見ても40%以上の確率で決める選手はやはりかなりの高確率で決めている特別な選手。相手チームにとって危険な存在になります。

ここでバスケットボールを見慣れない方には、ひとつの疑問が浮上してくるでしょう。

ステファン・カリーやカイル・コーバーの3P成功率がスゴいのは分かったけど、それでもゴールの近くで半分以上の確率で決める選手には匹敵しないのでは? という事。ある意味効率性と確率論の問題といえるでしょう。

※出場試合数の5割以上を先発で出場した選手をそのチームの先発選手として判断した場合。
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