3Pが決まる確率に価値も上乗せ

たとえば、長身でリングの周りの攻防を得意とする選手Xがいたとします。自然と彼が放つシュートのほとんどがリングのすく近くとなり、シーズンを通じて3Pを1本も打たず、最終的に全体のシュート成功率は55%になりました。

では、選手Xと比べて、2Pと3Pシュート全体で48.7%を成功させているステファン・カリーはシュートが下手と言う事になるでしょうか? 3Pの確率だけを見るとリーグTOP3に入るのに?

そこで近年のバスケットボール分析では“eFG%”という確率表記が生まれています。

これは3Pが通常の2Pシュートよりも1.5倍の価値がある(1.5倍の得点分)である事を確率に上乗せして比較し易くしているのです。

その公式が
(FGM+0.5×3PM)÷FGA

これを日本語に直すと、笑

(全ての成功シュート数+0.5×全ての3P成功数)割る事の全ての試投数(試みたシュート)

となります。少し混乱させてしまったでしょうか?

例を上げると選手Aは3Pシュート2本成功を含む、シュートを4本成功。10得点をあげました。この時放ったシュートの総数は10本で、通常の成功率(FG%)は40%となります。

選手Bは3Pシュートを全く打つ事もなく10得点全て2Pで成功させました。放ったシュートの総数は選手Aと同じ10本でうち5本が成功、成功率は50%でした。

40%と50%、一見比較すると、選手Bの方が10%も確率が高く、優れた選手のように感じますね。

しかし、2人の選手はプレーするエリアも違えば、強みも違う。そこで先ほど示したeFG%の公式に当てはめると、実は2選手ともeFG%が50%と算出され、シュートの成功率だけで見ると同等の価値がある選手だと分かります。

話をステファン・カリーに戻すと、彼のeFG%は59.4%で、シーズン60試合以上に出場しながらeFG%でTOP10にランクインする唯一の身長200cm以下の選手となっています。改めてシューターとしての彼の完成度の高さが伺えます。