80年代原体験と未体験
ガイド:80年代はお二人とも原体験ではないと思いますが、どうして興味をもったのかとても興味があります。関根さんの年齢がわからないのですが、草野さんの場合、両親の世代(たぶん、僕と近い)のコンセプトですよね。入り口はどこにあったのでしょうか?
関根:
僕は実は80年代初頭生まれで、80’sが原体験なんです。でも最近まであまりその魅力に意識的ではなくて。ずっとその時々で新鮮に感じる表現を追い求めてただけなんですが、たまたま今のタイミングで80'sアイドルを聴いたり、映画を観たりしたら、ことごとく新鮮に感じたんですよね。
音楽に限らず、ゼロ年代の表現って、内省的で、袋小路的な複雑さを感じる様な表現が多いなあと感じてたんですが、80'sのまっすぐさ、潔さに触れて、「あ、今足りない時代のビタミンはコレだ!」って確信したんです。80年代の表現には、まっすぐに「夢見る力」があって、皆、実は今「夢見る力」が欲しいんじゃない?って。
絵美:
私は、90年代が生まれで。まだギリギリ、幼稚園の頃は、アムラーやシノラーはいましたが、それ以降はそれほどパッとしたファッションリーダーがいない。みんなが何か一つのファッションに熱狂的になってる文化って、生まれる前だったんですね。今みたいに細分化されてなくて。昔から年代別ファッションオタクで、50年代、60年代、70年代、それぞれの時代性に憧れをずっと抱いてきました。
子供のころ見てたアニメは、ひみつのアッコちゃん、ロボコン、アラレちゃん、みんなそれぞれ80年代のリバイバル作品(アッコちゃんは二期目が79年)だったので、それぞれの第1期版をレンタルビデオ店で借りて違いを楽しんでました。そこから興味をもって、歌謡曲や歌番組をみるようになって。どの年代も好きだけど、80年代は、一番おかしな時代だったと思います。50、60、70年代それぞれ、結構今着ててもベーシックで使える服とかいっぱいあるんですけど、80年代は… デジタルに目覚めて、おもしろい合成技術を駆使してるPVも大好きです。
海外リリースとライヴ
ガイド:今後の活動予定についてもぜひ教えてください。ライヴは昨年1度されているようですが、ぜひ僕もライヴが見たいです!
関根:
近々、Future City Recordsという、アメリカのネットレーベルからEPをリリースする予定です。2000年代後期から、Synth WaveやRetro Waveという呼び名で、80年代のシンセミュージックに影響を受けた新しい音楽シーンがじわじわと広がりつつあって、Future City Recordsは、その牽引役のような役割を果たしていますね。サテライトヤングの曲は、日本語にも関わらず海外のリスナーからの反応がすごくいいので、どんどん海外のシーンとも連携していこうと思っています。
絵美:
あと、実は、この話は初公開なのですが、3人目のメンバーが加入します! そのメンバーは人間ではないかもしれません…!ライヴでも大活躍する予定なので、このインタヴューを読んでピンと来たオーガナイザーの皆様、ライヴのオファーお待ちしております!活動の最新情報はTwitterやFacebookにアップしているので、是非フォローしてください!
ガイド:
サテライトヤングの海外進出、楽しみです。3人目のメンバーを含めてのライヴも是非見せてください!
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