アートとビジネス

ガイド:
草野さんは在学中から、起業、写真家、ラジオパーソナリティーと幅広い活躍をされてきましたが、昔から行動派だったのでしょうか?

絵美:
そうですね。17歳のころから写真をはじめて、ニューヨークのFIT美術館に所蔵されたり。ラジオも何気に、2つのFM局で、丸2年MCやっていて、そのあとは起業したり、そして、21歳で結婚して、今は2歳の子を育てています。はたから見たら、生き急いでるとは言われますが、自分ではそんなこと思ったことはありません。

常に多様性のある空間に身を置きたいがために、いろんな場所を移動してきました。昔から何か、おかしなものを作るのが大好きで、きっとハートはアーティストでありたいと思ってたんでしょうね。でも、父も画家、母も作家なんで、反面教師的に、勉強とかビジネスとかコマーシャルな世界に興味をもって大学に進学しました。写真も、全然アーティストティックな写真は撮ってないし、起業もプラットフォームを作る側になりたかった。でも、サテライトヤングだけは自作自演。もしかしたら、自分がずっとしたかったことに一番近いのかもしれません。気ままにやってますが(笑)。

関根:
絵美ちゃんはサテライトヤングのエンジンだと思っていまして。尊敬する人に黒柳徹子さんを挙げているのを知って、ものすごく納得したことがあります。

父とJan Hammer

ガイド:
Wikipediaのサテライトヤングの項では、関根さんは幼少期よりJan Hammer、Tangerine Dreamなどにどっぷり浸かっていたとあります。幼少期からTangerine Dreamというは凄いです(笑)。ちなみに僕も、Jan Hammer、特に「マイアミバイスのテーマ」なんかは大好きです。当時、「マイアミバイス」をテレビで見ていたというのもありますが、風化しない魅力があります。ぜひ、Jan Hammerについて語ってください。

関根:
父が音楽好きで、プログレ、フュージョン、ニューエイジなどを物心つく前から浴びるように聴かされてました。4~5歳だったと思うのですが、父親がJan Hammerのコピーバンドを組んでたので、家でも車の中でも繰り返し流れているわけですよ(笑)。

今聴くと、この頃のシンセサイザーミュージックは、デジタル黎明期のキラキラした音色がとにかく魅力的で。Jan Hammerのアルバム『Escape From Television』は、メロディーも口ずさめるような素朴さで、ベースラインもずっとルート音連打とかのシンプルな構成の曲が多いので、余計に一つ一つの音が力強く響きます。

マハヴィシュヌ・オーケストラのキーボーディストですから、ギミカルなことは幾らでも出来たとおもうんですが、それと比べると『Escape From Television』は安直と思えるくらいにシンプルな構成にしている。むやみにギミカルにせず、音の響きの力を信じるというか、そういう潔さが、風化しない魅力に繋がっているんだと思いますし、とても影響を受けているところです。