タイプの違う3つの作品、どれも見応えあり!
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年7月10日公開)人工知能(ジェニシス)が起動したら人類は滅亡。それを防ぐには過去に戻って闘うのみ! サラ・コナー(エミリア・クラーク)と彼女を守るT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、人類の危機を救うために闘いますが、二人の前に最強の敵が……。
アーノルド・シュワルツェネッガーとジェームズ・キャメロン監督を一躍スター監督にした『ターミネーター』の最新作。かつてのサラ・コナーよりもだいぶ若返り可愛くなったサラですが、気の強さとたくましさは一緒です。またイ・ビョンホンが不死身のターミネターになって登場するのもうれしいし、若き日のターミネーターと現ターミネーターをWで見られるお楽しみも!(公式サイト)
監督:アラン・テイラー 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、イ・ビョンホン、J・K・シモンズほか
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『野火』(2015年7月25日公開)
大岡昇平の原作を塚本晋也監督が映画化。第二次世界大戦末期、フィリピンのレイテ島でひとりの兵士が見た景色とは?
塚本監督が長年映画化を切望していた原作。「戦争の痛みを知っている人が少なくなるにつれ、また戦争をしようという動きが起こっているような気がします。今作らなければ、もうこの先作るチャンスはないかもしれない」と監督は語っています。正直、後半は見ていられないほど残酷なシーンの連続ですが、この残酷さこそ戦争。彼等は何と闘っているのか……と戦争について考えざるを得なくなります。塚本監督の『野火』はひとりの兵士を通して戦争体験をする映画。そして「またこれが起こっていいのか」と突きつけてくるような……。今こそ見るべき映画です。(公式サイト)
製作・監督・脚本:塚本晋也 原作:大岡昇平 出演:塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作、中村優子、山本浩司ほか
『インサイド・ヘッド』(2015年7月15日公開)
ライリーの頭の中に存在する感情、ヨロコビ、カナシミ、ビビリ、イカリ、ムカムカ。彼等がライリーの感情をコントロールしてきたけど、あるトラブルでヨロコビとカナシミがどこかへ飛んで行ってしまう。さあ、どうする!というピクサーの新作です。
同じアイデアの日本映画がありましたが、あちらはアラサーがヒロインの恋愛もの。こちらは11歳、思春期に片足突っ込んだ少女の物語です。アイデアは一緒だけど、こちらの感情描写は子供だからまだ単純。でも描写は細かく、感情ワールドはまるでテーマパークのようです。誰が見ても楽しめるピクサーらしい遊び心と幸福感に満ちた作品です。(公式サイト)
監督・脚本:ピート・ドクター 共同監督:ロニー・デル・カルメン
声の出演:エイミー・ポーラー/竹内 結子、フィリス・スミス/大竹しのぶ、ルイス・ブラック/浦山 迅、ミンディ・カリング/小松 由佳、ビル・ヘイダー/落合 弘治ほか