100年店ランチ/東京の100年店ランチ

大江戸(うなぎ/日本橋本町/創業1800年)

うなぎを切らずに長いまま提供する“いかだ”。今回は料理記者・岸朝子さんも贔屓にする日本橋本町のうなぎ店「大江戸」をご案内します。

菅野 夕霧

執筆者:菅野 夕霧

100年店ランチガイド

新日本橋、神田、三越前などから近いうなぎ店「大江戸」

同店店頭

同店店頭

日本橋本町を南北に走る首都高速1号線。その下道である昭和通沿いに、うなぎ店「大江戸」があります。駅でいうと、最寄りはJRの新日本橋駅。地下鉄では三越前駅や小伝馬町駅も近く、JR神田駅からも歩ける立地でしょうか。

外観は老舗感ある威風堂々のそれ。大きな柳の木も雰囲気をプラス。たまたま通りかかって、1人でひょいっと入るには少し手ごわい!?印象です。

創業は1800年(寛政12年)

暖簾奥の蹲(つくばい)

暖簾奥の蹲(つくばい)

大江戸の創業は1800年ジャスト。初代の草加屋吉兵衛が店を構えてから、200年超という長きにわたり暖簾(のれん)を守っています。そんな同店が歩みを始めた1800年とは、どんな時代背景だったのでしょうか……。

1800年は江戸時代・寛政年間のこと。歴史の授業で習った松平定信の改革の最中ということになります。相撲で史上最強と謳われる雷電爲右エ門(らいでんためえもん)が横綱として君臨。世界へ目を向けると、モーツァルト没後から9年。フランス革命が事実上終結し、ナポレオンが連戦連勝を続けていた頃になります(まったくいつだよ、という感じですが)。
そんな18世紀最後の年に、大江戸の営業がスタートしています。

では、日本橋本町の老舗うなぎ店へと参りましょう。
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