JR最北端の稚内と南端の枕崎がグルメでコラボ!
JRの駅が北と南の始発・終着駅であるという縁で友好都市となった稚内市と鹿児島県の枕崎市。両市はそれぞれの特産品、稚内の昆布と枕崎の鰹節を出雲大社に奉納して「夫婦の契り」を結び、2014年には「婚活」の語呂と合わせて縁を結ぶ「婚活(昆鰹)神社」の設置や、コンカツ料理、コンカツみやげなどの新商品を開発していくという「コンカツ(昆鰹)プロジェクト」がスタートしました。JR枕崎駅の看板
「コンカツセットという面白いメニューを作ったんですが、一度食べに来ませんか?」
稚内グランドホテルの支配人、梶さんからお誘いをいただいたのが、このコンカツプロジェクトが本格的に動き出した2015年春先の頃。婚活という言葉からはすっかり縁が遠くなった筆者ながらも、こと食べ物の話題となると話は別。二つ返事でお誘いに乗り、そのユニークな名前に惹かれて北のグルメゾーン・稚内までの遠い道のりをひたすら車を走らせました。
稚内に到着し、ホテルの天然温泉で長旅の疲れを癒やしたあとはいよいよ「コンカツ・タイム」の始まりです。ずらりとテーブルに並べられたメニューを見渡せば……
ずらり並んだコンカツメニュー
あります、あります、昆布にかつお。北と南のコラボグルメ、見ているだけで楽しくなり、祭り囃子のリズムに浮かれながら食事が始まりました。
♪ さあさあ、皆様、お立ち会い。これから始まるコンカツグルメ。まずは南の枕崎。皆様おなじみ「鰹の町」。鰹のたたきにぶえん鰹(※)。お刺身、揚げもの勢揃い。南国カツオに舌鼓。
※ぶえん鰹:釣った魚を船上で血抜き活き絞めし、急速冷凍したもの
南の枕崎名物 鰹のたたき
♪ 南のカツオに北コンブ。ダシが決め手の名コンビ。味なコンカツ(昆鰹)、めでたいなあ……
稚内名物 利尻昆布ともずく
日本地図をイメージしながら、昆布をつまみ、鰹を食し、日本のハシからハシまで箸が進み、あっという間に完食してしまいました。
最北のグルメゾーン・稚内で南国の味を楽しむという意外性もさることながら、このメニューのバックグラウンドには、日本の北と南、3000キロ以上も離れた町と町、人と人の「強いきずな」が込められている……そんなことを感じながら「コンカツの味と心」を充分に堪能させていただいた次第です。
<DATA>
コンカツ(昆鰹)セット
内容:
鰹のたたき、ぶえん鰹、鰹の唐揚げ (枕崎漁協より直送)
利尻昆布料理、肉料理、山菜など季節の野菜(日替わり)、ご飯もの
生ビール・焼酎など飲物一杯
価格:1800円 (税込み)
提供場所: 稚内グランドホテル1階 居酒屋 潮(うしお)
問合せ先: 同ホテル 梶支配人 0162(22)4141