アクロポリスやリカヴィトスの丘を一望、Dinner in the Sky
クレーンで吊り上げられ、空中に浮かぶディナー・イン・ザ・スカイ
レストランは1日2回の“フライト”があり、19時半からはディナー、21時半からはカクテルをいただきながら絶景を楽しみます。先日、19時半からの空中でのディナーを体験してきました。昔はガス工場だった広い跡地を利用して様々なイベントが催されるガジ地区のテクノポリスが発着地点です。
テクノポリスは新しい文化スポットとして賑わいを見せる再開発地区で、屋外でのジャズフェスティバルや各種イベント、ワークショップなどが開催されており、カフェバー、レストランなども多くあります。地下鉄「ケラミコス」駅(ライン3、青のライン)から徒歩3分ほど。クレーンを目指して歩いていくと、Dinner in the Skyと書かれたフェンスで囲まれた場所があり、そこで受付を済ませます。
受付にロッカーやトイレも完備、スマホやカメラは空中に持参OK
テーブルはゆっくり回転しており、360度、アテネの街を見渡せる
この日は私たちの他に、ヨルダンからのグループ、カナダと中国からの新婚カップルで計12人ほど。テーブルの内側の部分にはスタッフとしてセキュリティ担当者1名とシェフ2名が乗りました。
上がり始めると揺れはほどんと感じず、あっという間に上空へ。足元はフットレストがあるのですが、床部分はないので、下に目をやると、人々や建物がとても小さく見えて最初はちょっと怖く感じました。でもそのうち友人やスタッフと話したり、ワインをいただいたりしているうちに慣れてきました。素晴らしい眺望を楽しみつつ、空中にいるという爽快感が増してきます。
ヨルダンからの女性が最初のうち、怖くて少し気分が悪いとのことで一度着地したのですが、本当に10秒ほど、あっという間に地上に降りました。再び上昇した際もエレベーターのようにすーっと静かに上がりました。上り下りは本当に滑らかです。
コース料理とギリシャワインをいただきつつ、眺望を楽しむ
シェフが目の前で仕上げの調理や盛り付けをして料理を出してくれる
なにせ空中なので、ナイフやフォークを落としたりしないか、ワイングラスにも気をつけないと……などと心配していたのですが、テーブル全体がほとんど揺れないので、ナイフやフォークが滑ることもなく、ワイングラスも安定していました。風でメニューの紙やナプキンが飛ばないように注意した程度です。テーブルにスマホも置いていましたが、滑り落ちそうことはなく、普通のレストランのテーブルと同じ感覚でした。横を向いて写真を撮る際は床部分がないので、スマホを落とさないように注意しましたが、たいして地上との違いも感じずに使用できました。
テーブルは360度回転、座席は左右に動きリクライニング機能も
空中のシートから、眼下に広がるガジ地区の風景を望む
服装について、スカートは避けた方がいいです。この夜は半袖でOKでしたが、風がある日は夏でもジャケットなどをはおった方がいいかもしれません。冬はけっこう寒いと思うので、しっかりと防寒が必要です。
夏なので日没は21時過ぎ、デザートをいただく頃には陽もすっかり落ちてライトアップされたアクロポリスも綺麗でした。地上には数秒で着地。2時間ほどの空中体験はあっという間でした。ロッカーから荷物を出し、スタッフにお礼を言い、地下鉄のケラミコス駅に向かいます。テクノポリスは21時半頃でも多くの人々で賑わいを見せていました。普通に気をつけていれば、夜でも治安はいい場所です。ケラミコス駅は都心のシンタグマ駅まで2駅とすぐです。
21時半からのカクテルコースでは、ロマンティックな夜景を楽しめます。空中に浮かび、素晴らしい眺望を楽しめるディナー・イン・ザ・スカイ、旅の忘れ得ぬ体験になることは間違いないでしょう。
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■Dinner in the Sky(公式サイト)
住所:100 Pireos Technopolis
TEL:6945-396509 ※電話か公式サイトより要予約
開始時刻:ディナー 19:30~、金曜と土曜は21:30からのディナーも有
カクテル 日曜~木曜 21:30~ ※予約人数にもよるので電話で要確認
料金:ディナー120ユーロ、カクテル60ユーロ
アクセス:地下鉄ケラミコス駅(ライン3)より徒歩3分