宇宙へ旅立とうとしたサラ・ブライトマン
ブライトマンは、2012年にアメリカの宇宙旅行会社のスペース・アドベンチャーズと契約し、2015年10月ににソユーズ号で国際宇宙ステーション (ISS)に向かって10日間の宇宙飛行をするはずでした。彼女は、同社にとって8人目の宇宙飛行者となり、総額は5,200万ドル、日本円にして約65億円(スペース・アドベンチャーズの宇宙飛行は過去約2,000万ドルだったいう記載もあるが、このレベルになるとどちらにしても凄い高い!)とあります。今年1月からロシアのスター・シティーでトレーニングも始めました。しかしながら、5月13日にブライトマンは宇宙飛行を断念したこと(完全中止か延期かは不明)を発表します。公式発表はされていませんが、4月28日に起こったロシアが運用中の無人補給船、プログレス59の打ち上げ失敗の影響で断念に至ったいう憶測がされています。この補給船はソユーズ打ち上げロケットで発射され、今回の事故もソユーズ側の問題とされています。
ブライトマンが乗るはずだったSoyuz TMA-18M (Wikipedia)
子供の頃からの夢だった宇宙旅行で、ブライトマンが「I Lost My Heart to a Starship Trooper(私は宇宙船員に心を奪われた)」と歌うのが見れないのは本当に残念です。歌うつもりがあったがは定かではありませんが、ほんとにスペースでスペースディスコですから! 一般人としては、キャンセル料も気になるところです。
なお、バックアップとして宇宙旅行するのは、現在SPACE TRAVEL代表の高松聡さん。現在、彼は自ら訓練の様子を伝えています。
ホット・ゴシップのエレクトロポップ化
話をホット・ゴシップに戻しましょう。ホット・ゴシップは、アーリーン・フィリップス (Arlene Phillips)という女性監督・振付師の指揮の元、1974年に結成されたイギリスのダンス・グループです。1978年に「The Kenny Everett Video Show」というイギリスのテレビ番組でホット・ゴシップはレギュラーとなり、「I Lost My Heart to a Starship Trooper」のヒットに至るわけです。ブライトマンはすでにいませんが、ホット・ゴシップは、『Geisha Boys And Temple Girls』という困ったタイトルのアルバムを1981年にリリースしています。プロデュースが元ヒューマン・リーグ (Human League)、当時ヘブン17 (Heaven 17)として活躍したマーティン・ウェア (Martyn Ware)とイアン・クレイグ・マーシュ (Ian Craig Marsh)、つまりBEF (British Electric Foundation)によってされ、「I Don't Depend On You」などのヒューマン・リーグのカヴァーも含んだエレクトロポップになっています。スペースディスコが時代の流れでエレクトロポップに変遷したのです。
Geisha Boys And Temple Girls (Discogs)
I Don’t Depend On You (YouTube)