天体観測・星空観察の便利グッズ4選!
便利な星空観察グッズ4選
便利な星空観察グッズ1. 星座早見盤
何月何日の何時頃に、どの空(方位)に、どのような星座が見えるのかを知ることができます。星空観察ビギナーはもちろん、星座や星を見慣れている人でも手放せない、とても便利なアイテムです。私たちがよく見かけるタイプは、日付目盛りと星図が描かれた円盤と、時刻目盛りと方位が記された円盤が重なりあっているもの。そのような一般的な星座早見盤の使い方をみていきましょう。
【使い方】6月15日21時、北の空を見る場合
時刻目盛りの盤を回して、21時の目盛りを6月15日にあわせます。楕円形の窓に見えているのが、その日時に見える星空です。
日付目盛りは、2日おきだったり5日おきだったり、盤によってさまざまです
自分が見る方位を下に
そのため、北の空を見るときには「北」の文字を下にして空に掲げるのがポイント。実際の星空と比較しながら、星座や星を探してみましょう。
同様に、東の空を見るときには星座早見盤の「東」を下に、西の空を見る場合は「西」を下にします。
東西が逆なのは、空を見上げるから
地図や天気図では、上が北、下が南、右が東、左が西です。
けれど、南を下にして星座早見盤を持ってみると、上は北ですが、右は西、左が東になります。これって印刷ミス? いえいえ、そうではありません!
東西が逆!? これ、間違いじゃありません
そう、地図は空から大地を見下ろす視点ですが、星座早見盤は大地から空を見上げる視点で作られているのです。
ですから、星座早見盤を使いこなすコツは次の2つ。
・見る方位にあわせて持ちかえる(見る方位を必ず下にする)
・空に掲げるようにする
はじめのうちは難しく感じるかもしれませんが、使い慣れてくると夜空にお目当ての星座や星を簡単に見つけられるようになります。
便利な星空観察グッズ2. 方位磁針(コンパス)
小さいので持ち運びも苦になりません
太陽が沈む方向が西、北極星が見える方向が北だとわかってはいても、初めておとずれた土地や旅先など、とくに慣れない場所で正確な方位を知るには、便利グッズを使うのが一番の近道です。頼りになるのは、もちろん方位磁針。文字が見やすく、コンパクトなものをひとつ持っていると安心です。
スマートフォンのアプリにも方位磁針があります。普段私はバックライト付きのオイル式コンパスを愛用しているのですが、うっかり忘れてしまったときに、方位磁針のアプリがとても役に立ちました。使う機会が少なくても、ダウンロードしておくといいかもしれません。
便利な星空観察グッズ3. 懐中電灯
ガイド記事「星空を見上げる前に知っておきたい3つの心得」でもお伝えしたように、星空を眺めるときには月明かりや人工の光をなるべく避けることが大切です。ですが星空の下、暗い中で星座早見盤を使ったり、物を探したり、足元を確認したり……明かりがないと、いろいろと困りますよね。
というわけで、活躍するのが懐中電灯。持ち運びや使い勝手を考えると小型タイプが便利ですが、非常用の大きいものでもかまいません。
問題なのは大きさではなく、明るさ(光)です。
夜空に暗さに慣れた目には懐中電灯の光はかなりまぶしく感じられ、消灯した後もしばらくは星が見えにくくなってしまいます。そのため、目に影響を与えにくい赤い光が理想的です。
懐中電灯に赤いセロハンをかぶせ、輪ゴムなどでとめれば、赤く光る懐中電灯のできあがり。
赤いセロハンは100円ショップで手に入ります。赤い光を発しているのがわかりますね
赤く光る懐中電灯は市販されています。画像は筆者の愛用品。ランタン代わりに腰から下げておくと便利です
便利な星空観察グッズ4. 双眼鏡
星空をもっと本格的に楽しむために望遠鏡を買おうかどうか迷っている……そんな人にまずオススメしたいのは双眼鏡です。子どもや女性でも手軽に持ち運べるうえに、操作も簡単。片眼でレンズをのぞく望遠鏡よりも、両眼で見る双眼鏡の方がストレスを感じにくいのも嬉しいところです。
市街地でも双眼鏡を使うと、見える星の数がぐんと増えます。喜びと感動は想像以上!
ひとことで双眼鏡といっても、目的や用途別にさまざまなタイプがあり、仕様もいろいろです。星空観察に最適な双眼鏡の選び方と、使い方のコツは、「【保存版】初めての双眼鏡!失敗しない選び方・使い方」をご参照ください。
以上、4つのアイテムをご紹介しましたが、すべて揃えるのもよし、自分に必要なものだけを選ぶのもよし。なんにせよ、グッズを大いに活用して、より快適に、より感動的に星空を楽しみましょう!
【関連記事】