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BLUM社のオーストリア工場視察レポート Vol.1

今年のミラノサローネ視察にあわせて、BLUM社の日本輸入代理店デニカが工場見学会をおこなうと聞き、同行させていただきました。今回はオーストリアのBLUM工場視察レポートです。

スイスとの国境に近いオーストリアのフォーアルルベルグ州ヘキスト市に本社があり、7つの工場で、家具金物として欠かせないスライドヒンジ、スライドレールなどを始めとするフルラインの一貫生産工場を持つ企業です。
BLUM社の創業は1952年で、従業員は約5千人。年商約1,500億円(そのうち輸出比率は97%を誇る世界企業です)

創立以来60年近くのたゆみない研究開発の成果が、かってのスライド蝶番からワンタッチで取付けできる画期的なクリップ蝶番、ヒンジカップ内に内蔵したブルモーション機構によって、扉の開閉が音も無く静かにできるCLIPtopBLUMOTION、吊り戸棚のリフトアップシステムAVENTOSや電動AVENTOS、スライドレールからはじまってMETABOXやTANDEMBOXそして電動式引出しサポートシステム・サーボドライブなど、世界でも例を見ない画期的な家具金物システムを生み出してきた。

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第1&第2工場:本社・管理部・ヒンジ生産工場の外観

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第3工場:開発・技術・検査、生産機械加工と組立&職業訓練専門学校
BLUMの特長は、工場内にマイスターを育成する専門学校を持っていることだ。
中学校を卒業したばかりの若者を毎年40~70人程度採用し、4年間をかけて一流の技術職人であるマイスターに育成する制度で、技能オリンピック大会での彼らの成績は、常に話題となっている。現在訓練生は254人で、見学したときは入学したばかりの学生たちが、金属加工の楽しさと工具を使う基本を取得した作品がテーブルに並べられ、自信を持って作品説明をする若者たちに好感を持った。翻って日本の工場は、今こんな余裕がどこかに飛んでいき、先行きの展望が開けないままでいるのは、きわめて残念だ。あらゆるモノづくりの現場を再構築する必要を痛感させられた。