勾配天井が造り出す大らかな空間
道路と玄関には1mくらいの高低差があります。道の角から始まる緩やかなスロープを進むと、やがて目隠しの木のルーバーとガラスの天井が付いた玄関ポーチにたどり着きます。
木のドアを開けると約2帖の花崗岩の床の玄関で、ここを回り込むようにして足を進めると高い天井の広いLDKが現れるのです。奥の寝室の上部も透明ガラスで仕切られているので、部屋全体が折れ曲がる大きな天井に守られた広々としたワンルームに見えるのです。
◆建築データと建築家プロフィール
横浜市郊外の閑静な住宅街に、中庭を介して母屋と向かい合う平屋の増築が完成しました。天井の高いLDKや、中庭に向かう大きな窓や深い庇と奥行きのあるデッキテラスを介して、居ながらにして庭の樹木を愛でることができる、伸びやかな空間の家です。