建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

中庭で家族と繋がる平屋[港南台の家]

横浜市郊外の閑静な住宅街に、中庭を介して母屋と向かい合う平屋の増築が完成しました。天井の高いLDKや、中庭に向かう大きな窓や深い庇と奥行きのあるデッキテラスを介して、居ながらにして庭の樹木を愛でることができる、伸びやかな空間の家です。

執筆者:川畑 博哉

この家に住むUさんには二人の娘さんがいらっしゃいます。妹のNさんは以前から建築家の大川直治さんの妹さんと知り合いで、以前友人が大川さんの設計で建てた「早川の家」を訪れたのが決め手となり、30年近く住み続け老朽化した母屋のリフォームと、南側に広がる庭に建てる母親のための増築の設計を大川さんに依頼しました。
増築棟は、母屋に新たに移り住むお姉さん一家とは生活のリズムが違う母親が、付かず離れずの関係を保ったまま、気兼ねなく一人暮らしを楽しむことできる家を希望されました。

高窓のある白い平屋


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外観
1. 45度に折れ曲がる外壁と高い位置の窓が印象的な西南の角の外観。写真:篠沢裕
外観
2. アプローチが緩やかに玄関に伸びる西側の外観。写真:篠沢裕
屋根
3. ブーメランのように2つに折れ曲がる屋根が家の特徴を現している。屋根は北側に向かって低くなる片流れになっている。手前が玄関。写真:篠沢裕


最寄りの駅から大きな団地を抜けて歩くこと約15分。50年近く前に開発された落ち着いた住宅街の角地に、折れ曲がる白い壁の平屋が建っています。
敷地の北側には既存の母屋が建っていて、母屋の日照や通風を妨げることがないように、敷地の広い庭の道路に面した南側に平屋が増築されました。両世帯の生活している視線がぶつからないようにとの配慮から、平屋のLDKは45度に折れ曲がった設計になっていて、中庭を囲むように母屋と平屋を向き合わせ、両方から緑を楽しむように配置されています。

◆建築データと建築家プロフィール


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