スマホ サブダイアリーの決定版
今やスケジュールは、スマホでかなりの部分はできるようになっている。そもそも今の時代、新しい予定というものはデジタル形式でやってくる。つまり、メールでくる。スマホは、デジタルで来た予定をそのままデジタルのまま管理できるということで合理的ではある。しかし、紙の手帳の優位性もまだまだある。たとえば、バッテリーの心配がなかったり、ちょっとした図やイラストなどもサッと書ける自由度がある。どちらがベストということではなく、必要に応じて使い分ければいいのだと思う。ひとつに絞り込まなくても併用する方法だってある。近頃はスマホと一緒に使いやすいサブダイアリーという位置づけのものがいくつも出てきている。
そうしたスマホのサブダイアリーはどちらかというとスマホと同じようなサイズが多かったように思う。
そんな中、このサイズがあったか! というのがこの「カードサイズ」だ。クレジットカードやスイカと同じサイズ。名刺よりもさらにひと回り小さい。
そんなに小さくて大丈夫?
カードサイズということで、財布のカードポケットにピタリと入ってしまう。財布に入れておけば、いちいち手帳を持たなくて済む便利さはある。
しかし、いくら小さくて携帯性がよいといっても肝心の予定がちゃんと書きとめられスケジュールのチェックもしっかりできなければ、意味がない。個人的に老眼が確かな足取りで進行しているので、小さくてもちゃんと書けたり、読めたりができるかが大いに気になる。
ページを開いてみる。
これは縦に開くタイプ。第一印象としては、これは十分使えそうな感じがする。小さな紙面だがカードサイズの見開きギリギリまで使っている。無駄な余白は一切なく1ヶ月のカレンダー、そしてそこそこの記入スペースも確保されている。
なかなかやるなと思ったのが6週まで均等にスペースを設けているところ。6週まである月は、年に2~3ヶ月くらいなものだ。だからだろうか、手帳の中には5週までしか用意していないものも結構ある。その場合は、6週目は次ページの翌月の頭になっている。
このカードサイズダイアリーでは、スペースの使い方がなかなかうまい。特に曜日表示がそうだ。ふつう曜日はカレンダーの一番上にあるが、これは綴じ部分の中央になっている。中央でも曜日確認はなんら問題ない。
そもそもこうした綴じ部分は記入しづらい場所だ。そこをあえて曜日表示にしている。曜日は記入するところではないので実に合理的である。
縦開きの意味
マンスリースタイルについて言えば、縦開きにした方が1日の記入スペースは広くなる。今回のものは、その理由だけで縦開きにはしていない。財布のカードポケットにセットしてみると、そのことがよくわかる。裏表紙だけをポケットに差し込む。あとは、ヒラヒラと外側に出したままにする。こうしておくといちいちダイアリーをポケットから出さなくてもページを上に広げるだけでスケジュールチェックができるようになる。
考えてみれば、財布を開くタイミングとスケジュールチェックを続けざまにやることがある。たとえば、病院で会計をして次の予約をいれるとか。この手帳なら、その流れがスムーズになる。
手帳の作りにぬかりなし
こんなに小さいスケジュール帳だがご丁寧に糸かがり綴じ製本されている。マンスリーは、同じ月のページを幾度となくめくることになる。綴じの耐久性が求められるので糸かがり綴じは安心だ。ちなみに、同じサイズ、製本の方眼ノートタイプも別売りされている。
このカードサイズダイアリーを財布にセットして、あとはペンを財布の中央部分に忍ばせておけば、いつでもどこでもチェックできる。さすがに、メインダイアリーとして使うには少々小さいが、サブとしてなら、十分に役立ってくれそうだ。
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*レイメイ藤井