名物「二重ちらし」をはじめ、ランチ限定メニューは4種
お昼時の都寿司。この日は1人で11時半に伺います。店頭には、ランチメニューが写真付きで掲示されているので入りやすいですね。入店するとほぼ満席の状態。カウンターに1席空きがあったので、そこへ通されます。営業スタートが11時ということもあり、この時間でも油断できない感じですね。12時までに1回転するような印象です。
掃除が行き届いた白木のカウンター。店内には威勢のいいスタッフの声が響き渡り、“これぞすし店”という活気ある同店。4人の板前さんが板場に付き、テキパキと動いているのがわかります。こちらも気持ちよくなる“絵面”です。この日は、都寿司で一番人気と謳われている名物、「二重ちらし」(1296円)をいただきます。こちらは上の桶には海鮮の具材が入り、下の桶に酢飯が入るという2段構造のちらしです。海鮮は、中トロ、赤身、イクラを始め、カツオやタコ、練り物など。玉子焼きはすり身の入った、いわゆる伊達巻き風です。たまに、ご飯の温度が少し高めで、刺身がぬるくなっているようなちらしや海鮮丼に出会うことがありますが、このスタイルならその心配とは無縁ですね。
同店の「お昼限定メニュー」は、「二重ちらし」ほか「まぐろ丼」「にもの丼「花にぎり」の4種類です。周囲の方々が何を食べているのかを見渡すと、見事に4種類に分かれています。
以前いただいた「まぐろ丼」(1080円)も人気のある一品で、酢飯の上に載せられた中トロと赤身はしっかりと量があり、旨みを感じさせてくれます。同丼の特徴は細く刻まれ散らされたガリです。あまり見たことがないビジュアルですが、具材とガリを均等にいただけるなど、オリジナリティがあります。これからの暑い時期にチョイスしたくなるメニューですね。
数量限定の「にもの丼」ほか、各メニューの感じるひと工夫
別日に伺った際には、お昼の限定メニューのコンプリートではありませんが、気になっていた「にもの丼」(1080円)をオーダーします。すし店では新鮮な生の魚介が王道、基本のような雰囲気がある中、こちらは“生なし”。具材は穴子、ホタテ、海老、タコなどで、ツメが塗られた“茶色っぽい”丼です。これもありそうでなかったメニューでしょうか。穴子丼やうな丼などのように具材が1種類ではないので、飽きが来ないことに気づきます。
時折、熱め目のお茶で口の中を軽くリセットしながら食べすすめる中、隣にOL風の2人組が着席。すぐスタッフに「まだ、にもの丼ありますか?」との問いかけを。
女性陣にも人気がありそうですが、私の周りにも生魚が苦手という人が少なからずいます。お腹を壊しがちな人にも、ハマりそうな一品ですね。
1つの名物にオーダーが集中する店が多いと思います。しかし、同店では握りずしを含めた4品がそれぞれ個性を主張していて、何度も通いたくなります(結局私は何度も通っています)。
雨の日には、次回が「200円割引」になるサービス券を配布するなど、提供メニューはもちろん、それ以外の心配りでもリピートを後押しする……そんなすし店で、ランチはいかがでしょうか?
■都寿司
・住所:東京都中央区日本橋蛎殻町1-6-5
・TEL:03-3666-3851
・営業時間:11:00~14:00、16:30~22:00 (土曜は17:00~21:00)
・定休日:第2土曜、日曜・祝日
・地図:Yahoo! 地図情報