公認会計士や弁護士などの国家資格を取得するために通う学校は、「専門学校」と呼ばれます。
運営主体は、学校法人や株式会社です。

公認会計士試験に合格することを目的としているのですから、各校ごとに授業内容に大きな違いがあるとは思えません。しかしあえて言うなら、大手の専門学校は、スケールメリットを活かした施設・設備の充実や試験情報などの多さが特徴です。また、中小の専門学校では、有名講師陣を前面に出したり、中小ならではのきめ細かな対応が特徴です。専門学校それぞれに多少の特色はあります。

それでは、公認会計士資格取得のための専門学校とその活用法を解説していきます。


専門学校で成績の良い人が、本試験にも合格する!

公認会計士試験はその出題範囲が広範囲に渡るため、短期間で合格するためには専門学校の活用が欠かせません。大学に通いながら専門学校に通う、通称「ダブルスクール」をしている受験生も少なくありません。また、社会人では、限られた学習時間を有効活用するために、専門学校を活用することは必須です。

では、なぜ専門学校に通えば短期間で合格できるのでしょうか?

ひとことで言うなら、専門学校はそのための学校だからです。
当たり前だろうとお思いでしょうが、少し詳しく解説しましょう。

【図1】専門学校の役割

【図1】専門学校の役割


公認会計士試験の過去の出題を見てみると、一定の傾向がありますが、試験によって良問、難問・悪問さまざまです。
専門学校は、過去問を研究し、カリキュラムを作成します。そのときには過去問のなかでも良問をベースに、それをさらに平易にしたり、逆に少しひねりを加えて教材を作ります。

本試験は、難易度、出題領域など様々で、あえて言うと「バランスが悪い」わけです。(試験とは、そういうものなのでしょうが)
その無秩序な試験に秩序を与えるのが専門学校のカリキュラムなのです。

つまり、専門学校で素直に学習していけば、本試験で良問が解けるようになります。なぜなら、良問は、良問であるがゆえに、本試験で何度も出題されます。まじめに専門学校で勉強してきた受験生にとって、良問はどこかで見た問題なのです。当然、解けます。逆に言えば、「まじめな受験生」がみんな解答できる問題を間違えれば、試験に落ちます。

逆に、本試験で出る難問・悪問は、それほどできません。なぜなら、難問・悪問は、難問・悪問であるがゆえに、専門学校であまり学習していないからです。そもそも、難問・悪問は繰り返し出題されず、不意に現れます。当然、みんな解けません。だから、難問・悪問は、わずかに部分点が取れれば十分なのです。
おそらく難問・悪問には、たくさんの部分点が配点されるはずです。そうしないと、みんなゼロ点になって、試験の意義が損なわれるからです。もちろん、そんな難問・悪問で高得点を取れば、合格可能性は高まるでしょう。ですが、難問・悪問は、対策の立てようがありません。不意打ちだからです。

さて、公認会計士試験に合格もしていない受験生が、過去問を見て良問と難問・悪問を区別できるでしょうか?そして良問を中心に試験対策していけるでしょうか?

できるはずないですよね。仮にできるとしても、膨大な時間が必要なはずです。

ところが専門学校で学習すれば、本試験で自然と良問が解けるようになり、難問・悪問は解けないながらも、それが難問・悪問であるということは見極められるようになります。
結果的に、専門学校できちんと勉強してある程度の成績をとることができるようになれば、自然と本試験にも合格できるようになるわけです。

考えてみれば当然で、みんな同じようなことを学習しているわけですから、本試験で、解ける問題、解けない問題、みんな同じです。
だから、専門学校で習った解ける問題をきっちり解いていけば合格できるのです。

次のページでは、公認会計士試験のための専門学校について解説します!