ヴェルニゲローデ城
市庁舎と並ぶこの町のシンボルが、山上にたたずむ「ヴェルニゲローデ城」。その美しさは、ロマンティック街道で有名なノイシュヴァンシュタイン城にも匹敵すると評判の古城です。12世紀に建てられたこの城は、その後何度か改築されていくなかでバロック様式とネオゴシック様式が混在した現在の姿になりました。城内には厳かな礼拝堂や、豪華な調度品や絵画で装飾された居住空間が保存され、当時の生活を垣間見ることができます。なかでも息を飲むほどゴージャスな「祝宴の間」は必見です。
テラスに出ると、ハルツの山々に囲まれたヴェルニゲローデの絶景が!この景色を堪能するだけでも訪れる価値があります。お城までは歩いて登ることもできますが、市庁舎裏から出発するミニ観光電車「ビンメルバーン Bimmelbahn」に乗って行くのも楽しいですよ。
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■Schloss Wernigerode
住所:Am Schloss 1 38855 Wernigerode
TEL:03943-553030
営業時間:3月、4月、11/5~12/23の月~金 10:00~17:00 土日10:00~18:00
5/5~11/4は10:00~18:00
12/24は休館 12/25~1/5は10:00~18:00(12/31は~16:00)
入場料:大人7ユーロ
アクセス:マルクト広場から徒歩約30分。ビンメルバーンで約10分。(往復5ユーロ)
SLハルツ鉄道でブロッケン山へ
ヴェルニゲローデには2つの駅があります。1つはドイツ鉄道(DB)の駅で、これに隣接するのが「ハルツ狭軌鉄道」の駅です。ハルツ山地を走る現役の蒸気機関車として世界中の鉄道ファン憧れのハルツ鉄道。そのルートのなかでも人気の高いブロッケン山へ登る登山列車の出発点となるヴェルニゲローデは国内外から多くの観光客を集めています。ブロッケン山は、ブロッケン現象と魔女伝説で知られる山。霧に包まれた幻想的な森の中を煙をあげて走る蒸気機関車……鉄道ファンでなくても心躍る体験です。ドイツ東西分断時代は国境地帯だったブロッケン山頂ですが、現在は「ブロッケン博物館」やゲーテ碑などが設置される観光スポットとなっています。山頂までは約1時間半ほどの行程ですが、どうしても時間的に難しいという人は途中の駅まででもぜひ乗車してみてください。きっと忘れられない思い出になることでしょう。
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■Harzer Schmalspurbahnen
TEL:03943-558153
乗車料金:ヴェルニゲローデ~ブロッケン山頂 大人片道28ユーロ 往復43ユーロ
魔女のお祭り「ヴァルプルギスの夜」を体験しよう
魔女伝説が残るハルツ地方のなかでも「魔女の町」として有名なヴェルニゲローデでは、毎年4月30日から5月1日にかけて「ヴァルプルギスの夜」という魔女のお祭りが開かれます。お城のマーケットや魔女列車、魔女のパレードなど、この日は町じゅうに魔女があふれますますおとぎの国度がアップ。一生に一度は体験してみたい幻想的なお祭りです!詳細記事はこちら>>>魔女のお祭り「ヴァルプルギスの夜」体験記
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