天然のディズニーランドここにあり! ヴェルニゲローデ
ドイツには「おとぎの国のよう」と称される場所がたくさんありますが、なかでもハルツ山地にあるヴェルニゲローデは木組みの家並みと魔女伝説で知られる美しい町。ヴェルニゲローデは東西分断時代は国境近くの東側に位置していたため自由に訪れることのできない場所でしたが、東西再統一後に整備が進み、近郊のクヴェトリンブルクやゴスラーなど世界遺産の町とともに人気の観光地となっています。
可愛らしい町並みにブロッケン山へ登るSLハルツ鉄道、伝説の魔女のお祭りなどまるでメルヘンのテーマパークのようなヴェルニゲローデですが、ここは人々の生活の場でもあります。作りものではない「天然のディズニーランド」体験と素朴で温かい人々との交流は、きっと忘れられない思い出になることでしょう。
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■ヴェルニゲローデ観光局HP
ヴェルニゲローデへの行き方
フランクフルトからゲッティンゲンまでICEで約1時間40分→RBでゴスラーまで約1時間→REでヴェルニゲローデまで約30分ベルリンからマクデブルクまで約1時間40分→私鉄のHEXに乗り換えヴェルニゲローデまで約1時間
※ベルリンやハンブルク、デュッセルドルフなどから格安の長距離バスも運行中
■FLIX BUSの公式HPで検索・購入が可能
駅からマルクト広場へ
ヴェルニゲローデの駅へ着いたら、まずは町の中心のマルクト広場を目指しましょう。目抜き通りのブライテ通り(Breitestrasse)は、カラフルな木組みの家がずらりと並ぶおとぎの世界への入口。この通りにはブティックやドラッグストアなどの商店が充実しているので、生活雑貨からお土産までたいていの物が手に入ります。ブライテ通りでは「クルンメルシェスハウス (現在はレストラン)」(72番地)や1583年に建てられ保護建築物に指定されている「カフェ・ウィーン Cafe Wien」(4番地)などの美しい装飾も見どころです。
■Cafe Wien
市庁舎とマルクト広場
カフェ・ウィーンを過ぎると左手に広がるのが、とんがり屋根の市庁舎が建つマルクト広場。1543年の火災後に再建された市庁舎は、ドイツの中世木組み建築の至宝とされる貴重なもの。外壁に施された聖人や大道芸人の彫刻もお見逃しなく。広場の周りは、ホテル「ゴーティシェスハウス Gothisches Haus」や「ヴァイサーヒルシュ Weisser Hirsch」など歴史ある木組みの建物が並んでいます。コンディトライ・カフェ「Wiecker」ではチョコレートやケーキなど美味しいスイーツが豊富。広場に建つ市場を眺めつつテラスでひと休みするのもいいでしょう。
おとぎの世界へタイムスリップ! 木組みの家めぐり
ヴェルニゲローデはあっちもこっちも木組みの家だらけ! どこを歩いてもどこを見てもおとぎの世界です。ここでは観光スポットとなっている有名な木組みの家をいくつかご紹介。のんびりお散歩を楽しみながら探してみてくださいね。■一番小さい家「クラインステハウス Kleinste Haus」
間口3メートル、居住空間約10平方メートルという町で一番小さな家。内部は見学可能(1ユーロ)。
住所:Kochstr. 43
■一番古い家「エルテステスハウス Ältestes Haus」
ひっそりと落ち着いた雰囲気の漂うヒンター通りにある町一番の古い家。1400年頃の建造。
住所:Hinterstr. 48
■傾いた家「シーフェスハウス Schiefes Haus」
かつて水車小屋として建てられ、水路の水によって地盤が崩れて大きく傾いてしまった建物。市庁舎裏の花時計の隣。
住所:Klintgasse 5
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