真珠のふるさとの海をゆっくりと眺めて見ませんか?
今回の行き先は【三重】
真珠のふるさとの海をめぐる賢島エスパーニャクルーズ
今回は美しい英虞湾をくるりと遊覧する船、賢島(かしこじま)エスパーニャクルーズからの風景をご紹介します。スペインの帆船を模した遊覧船で、陸からとはひと味違う海の眺めを楽しめますよ。
真珠の養殖発祥の地、穏やかな内海が広がる英虞湾
英虞湾(Yahoo! 地図情報)は、三重県中部の志摩市にあります。伊勢神宮が鎮座する伊勢のエリアからさらに南に進み、熊野灘に突き出た半島が抱え込むような形をした内海です。地図を拡大してみると良くわかりますが、熊野灘に突き出た外海の海岸線とは比べものにならない複雑な海岸線が英虞湾の方に形成されていて、大小様々な島も湾内にあることから、色々な美しい海の風景が望めます。
英虞湾では、遥か昔からあこや貝が造りだした天然真珠が獲れていました。しかし天然真珠はたくさんのあこや貝があってもごくわずかな量しか獲ることができず、乱獲も手伝って絶滅の危機に陥ります。
しかし、真珠の美しさをもっと多くの人に……と考えていた真珠王・御木本幸吉氏が明治時代に試行錯誤の上、英虞湾で真珠の養殖に成功。その後、養殖真珠が世界中に広まり、多くの人が美しい真珠を手にすることができました。英虞湾の入口にある賢島には、真珠貝供養塚や真円真珠発明者頌徳碑もあり、養殖真珠の発祥の地として歴史に名を残しています。
スペインの帆船風の遊覧船が英虞湾をクルージング!
養殖真珠の発祥の地となった英虞湾には、岬の先端や他の港へ向かう定期航路の他に、湾内をクルージングする遊覧船「賢島エスパーニャクルーズ」が就航しています。2種類の船が運航していますが、そのうちの1隻がスペインの帆船を模した「エスペランサ」。オープンデッキもある大きな船で、英虞湾を約50分かけて遊覧します。異国情緒あふれる船に乗って優雅に美しい海のクルージングが楽しめるようになっています。
それでは、エスペランサに乗って、英虞湾のクルージングに乗り出しましょう。次のページから出港です!