大泉がアクション&歴史上の人物に挑戦!
『探偵はBARにいる』(2011年度作品)東直己のススキノ探偵シリーズを映画化したハードボイルド映画。ススキノのバーをアジトに相棒の高田(松田龍平)と探偵稼業をしている<俺>(大泉洋)。ある女からの奇妙な依頼から<俺>と高田は危険な目にあうはめに……。
体をはったアクションに挑戦する大泉洋なんて、彼の出演作の中でも珍しく、札幌ロケも観光気分で楽しめます。寝てばかりいるのにいざというときはケンカに強いという高田役の松田龍平も好演。ハードボイルド映画なのだけど、大泉洋が演じることで新種のハードボイルド映画に仕上がっている気が……。
静かで美しい「北海道シリーズ」の映画といい、この映画といい、大泉洋は本当に北海道に愛されている役者ということがよくわかります。この映画を見たら続けて、『探偵はBARにいる2』も見るのもよし。
監督:橋本一 出演:大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、田口トモロヲほか
『清須会議』(2013年度作品)
織田信長の後継者選びをする清須会議に臨む羽柴秀吉(大泉洋)、柴田勝家(役所広司)の水面下の闘いを描いた三谷幸喜監督作。
大泉洋の秀吉はピッタリのキャスティング! 人の懐に入るのがうまい人たらしの秀吉らしさが、大泉洋の敵を作らない親しみやすさと相まって、キャラクターがイキイキとスクリーンで弾けています。三谷解釈による清須会議なので、まるで後継ぎゲーム。真剣さは感じられないのですが、逆に徹底的にコメディにしたことで、大泉洋の魅力は倍増したのでは?
オールスターキャストの中で役所広司とともに堂々主演! 座長の役割をしっかり果たしています。
監督:三谷幸喜 出演: 役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡、浅野忠信ほか
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