テクノポップ/アーティストインタヴュー

ダンボール・バットは爽やかに壊れている(4ページ目)

AMIさん率いる“高円寺のデフ・スクール”を目指すダンボール・バットが、6月25日にニュー・アルバム『壊れたカセットはA.O.R.』をリリースします。全然、AORサウンドではないけど、AOR的に爽やかに壊れている、妄想の異質混合カオス! 懐かしネタから始まるAMIさんとの対談です。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

カセットテープを復活させて欲しい

ガイド:
タイトル曲「壊れたカセットはA.O.R.」。このタイトルを見たとき、1回目のインタヴューで「アタタックにデモを送るも、後日ボロボロになったカセット・テープが戻ってきた」というAMIさんの発言を思い出しました(笑)。カセットって今から考えると、かなりショボいですが、みんなカセットでエアチェックやダビングしたり、カーステやウォークマンで聴いていたわけで、実際、カセット音というのは70年代末から80年代にかけての音の原点ですよね。

AMI:
まあ、最近のハイレゾ・オーディオなんかと比べたらお話にならないような音質なのでしょうが、あれはあれでなんとも捨てがたい魅力を持った音質ですよね。実際、スティーリーダン…あ、「壊れたカセットはAOR」の歌詞にも出てきますが、そのスティーリーダンの中古のミュージックテープが最近オークションなんかで高値で取引されているっていう記事をなにかの本で読みました。カセットの音が再評価されているってことなんでしょう。オレもついこの前、10年ぶりぐらいにカセットデッキを押入れから引っ張り出してきて未使用だったマクセルのカセットテープに録音してみたんです。そしたらちゃんと録音、再生できて、いやあ、なんか涙が出そうになりました(笑)。あの、「サー」っていうカセット独特のヒス・ノイズも含めて、ああこれがカセットの音だよなぁ、と一人悦に入ってしまって…。

で、今、海外の若者を中心にカセットテープに注目が集まっているって話を聞きますがどこまで本気なのかは別として、やはりカセットテープの音を聴いて青春時代を過ごした者としては、SONYやらTDKなどのメーカーから新製品としてカセットテープを復活させ欲しいですね。ついでに言えば、ラジカセも発売してほしいです。今、デッカいラジカセが欲しくて仕方ないんですよ。LLクールJとかRUN-DMCとかが持ってそうな(笑)。そして、家にも未だに捨てられないカセットテープがたくさんあります。
ami

AMI


あまり乗り気じゃなかった市場さん

ガイド:
市場大介さんとの男がぶつかり合うデュエット曲「DARK HORSE」は、ニック・ケイヴ X シェイン・マクゴワン(ex-Pogues)という、これまた解りにくい着想(笑)。日本のダダイズム的画家でもある市場大介さんとは、どのような流れで一緒にやることになったのですか?

AMI:
昔、自分も絵を描いていて、知人を介して市場さんと知り合ってギャラリーで一緒に個展をやったことがあるんです。でもその後は疎遠になってしまっていたのですがフェイスブックを始めて再会したのがきっかけになって、そいうえば、市場さんが昔やってたバンドと対バンしたことを思い出して、何か一緒にやれたら面白いかもしれないと思って、あまり乗り気じゃなかった(笑)市場さんを誘ってみたのです。いい感じにやさぐれた仕上がりになったと思います。
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